たまたま目にした新聞記事
全国中学生人権作文コンテスト (県大会)
<最優秀> 柳井市立柳井中学校一年、為永徹也君 「祖母の認知症」
「まさしー、まさしー、めがね取ってー。」「またばーちゃん名前間違えちょるよ。俺、まさしじゃないっちゃ。はい、めがね。」一日に何度こんな会話をするだろう。僕の名前は「徹也」である。名前を間違えるのは77歳になる僕の祖母だ。 こんな書き始めだ。 とっても長いので部分的に紹介することにしよう。
「人権問題」という言葉はとても難しく、自分には無縁のものだと思っていた。___中略__
元気だった祖母が「認知症」という病気になり僕達家族にも、「高齢者問題」が持ち上がった。
異常な行動が目立つようになり、僕は「祖母がなぜこんな恥ずかしいことをするのだろう。いやだな。」と思っていた。小さい頃からかわいがってくれた祖母のことをいやになりかけていた。そんな時父と母が祖母の病気のことについて話してくれた。---中略---家族みんなで頑張っていこうということになった。まだ小学生だった僕と妹は全てを理解することが出来なかったが、涙があふれた。
一言で「世話をする。というのは簡単だが、一日中おかしなことを言っている祖母の側にいるのは、正直言って疲れた。特に母の疲れはひどく、祖母を怒るようになった。僕は祖母も母もかわいそうに思った。
---中略---認知症の介護について、僕もインターネットで勉強した。介護に大切なのは、「信頼関係」であり、「相手を不安にさせない」「自尊心を守ってあげる」「コミュニケーションをしっかりとる」これらのことが必要であることを知った。これらのことを良く考えてみると普通に人と人が付き合っていく上でも大切なこと、いや、あたり前のことかもしれないと思った。学校でも社会でも、こういうことを一人ひとりが心がけたら「人権問題」は起こらないのではないかと思う。「人権問題」を改めて言うと難しく聞こえるが、相手を大切に思う気持ちがあればそれでいいんじゃないかと思えてきた。だから僕は、我が家に起こった「人権問題」に真っすぐに取り組みたいと思う。中学生の僕に出来ることは限られているかもしれないが、こんな小さな行動が「人権問題」の解決につながればいいなぁと考えている。
---中略---
人間が人間らしく幸せに生きる権利を誰もが持っている。高齢者や認知症の人にも人権がある。世の中では、高齢者の人権が社会問題になっている。僕達一人ひとりが思いやる気持ちを大切にしなければならない。そして、そこには「家族の絆」が大事なんだと、今僕は実感している。「てっちゃん」と僕の名前を一回でも多く呼んでもらえるよう、頑張っていこう。
こんな文章です。中学一年生がスゴイ。と思ってしまいました。勉強させられました。教えていただきました。って感じで、受け止めさせていただきました。
今日、演奏の中でこの彼の作文を早速、朗読させていただきました。
皆さんにどれだけ伝えることが出来たか、どれだけ伝わったかわかりませんが、中学一年生がこんなことを思い頑張っていこうとしている。そんな姿を大人の私達が本当は教えていかなきゃいけないのだよね。でも、彼に教えてもらっちゃいました。そのことを私なりに多くの方に伝えていければいいなぁ。と思っています。