デロイを探せ!(その41)日立デロニ1のクリア写真 | ゴンブロ!(ゴンの徒然日記)

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デロイを探せ!(その38)

 

で、国会図書館デジタルデータ印刷設定調整による、東芝デロイ1のクリア写真をご紹介しましたが、よもやと思い、日立評論1944年1月号を再度確認の所、目次にない見開きページに日立デロニ1の比較的状態が良い写真があることを発見!

 

東芝デロイ1の時と同様、設定変更による印刷にトライした結果をご覧ください。

 

 

 

 1944年1月の記事とは思えぬ美麗写真です!

日立デロニの特徴である、角ばった姿が一目瞭然。


 

以下は比較用に東芝デロイ(デロイ1)の姿(クリア版)です。

 
 

 

三菱デロイ(デロイ33)の写真も載せておきましょう。
三菱三原戦後の写真です。(つばめno巣有田様から頂戴)

デロイ33 1946?

 

日立デロニの写真に戻ると、デロニの特徴である縦3連式の電気連結器も非常にクリアです。

東芝デロイ同様、総括制御、回生運転可能という当時としては技術の粋を集めた電機であることが判ります。

 

 

車体向かって右側下部にある銘板もおぼろげながら見えます。

 

こちらは鮮鉄ミカサの銘板。
デロニにも、この何とも味のあるカナ字体で「デロニ1」と記載があるような気がします。



 

 

そういえば、以前御紹介した北の業界誌「交通新聞」1956年2月23日号(とよんぽす様から頂戴)の写真を見ても、二両目は車体の角ばり具合から見てもやはりデロニのような気がします。

デロニは1943-1944年にかけて4両が生産されただけなので(発注は6両だったが完成は4両のみ。戦後に製作されたものはなく、全て戦中に半島に送られています)写真は非常に貴重ですね。

 

余談ながら、日立デロニの製作は山口の笠戸工場ではなく、水戸工場で行われたようです。

 

執念で、戦後の日立の社史も探して見てみましたが、デロニの写真が載っていても、皆今回の写真の劣化コピーのようなもので、新発見はありませんでした。探せば絶対社内資料があるような気がしますがどうなのでしょう・・・

 

それではまた!