草ひきは皮の手袋を借りて、まず棒をもって草むらを棒でたたく、そのときに蛇や小動物がいればびっくりして飛び出してくる。だからそんなに怖いと思わなった。


実際、最初の日である。棒でたたいたら白っぽい小さな蛇が飛び出して逃げていった。たぶん毒蛇だろう。

私は長靴と皮手袋なので別に恐怖は全くない。そんなに深い草地ではなく。日本のようにジメジメしていない。


家と森の間の草はある程度の間隔は開けておくのがこのエリアの鉄則。それは山火事が起こった時に

延焼からのがれるため。

いずれにせよ。経験してみないと世の中わからんこといっぱいですね。


でも自分をたまには全く違う環境に放り込むという作業は人生をカラフルにするに違いない。


狭い日本で人間関係やいろんな義務感ストレスを抱えながら生きている人はいっぱい。




オーストラリアでの体験はずっと私の心に中に生きている。また世界中を見て歩いて


自分の生きているポイントが客観的に、冷静に見えてくる。


そして狭い視野でそこだけにとらわれて悩んでしまうことは今はない。


まだもっともっと経験したい。


いく子が毒蛇をキックアウトしたんだって、と奥さん大声で笑う。


ねえ、あなた何か作ってくれない。


何が材料あるかな?じゃあ 餃子これ実際には中国料理かな、でも強力粉ありますか?


AU(オーストリア)の乾燥地帯 大きなバケツ3つ分ぐらいの缶に強力粉がいっぱい。


庭にはネギ、ニンニク、野菜いっぱい。


肉はありますか?もちろん、ここでは年に1回か2回、羊を捕まえて肉にする。もちろん自分でご主人は

そんなことは平気さ(日本人が魚をさばくのと同じ)。でもね僕は豚を殺すのはできないんだ。だって豚をペットにしていたこともあるからさ。


そんなわけで羊肉の餃子、、、奥さんびっくり、こんな料理初めてよ。うちにあった材料でできたの?

絶対にレシピをかいていってね。


その後スパイスもあったから、スリランカカレーも作った。これはロンドンに在住の際にスリランカ人から

直伝の

レシピでこれも好評だった。


カップルが時々出かけると留守番をする。大きな森の中の一軒家。聞こえてくるのは風の音、動物の鳴き声、、、ただそれだけ。


私の足元にはとても賢い白と黒も混じったシープドッグ、退屈すると遊ぼうよと寄ってきて、じーと私の顏をみつめて、遊ぼうよ。その瞳がとても賢そうだ、


突然、その犬がうーっ、、と低い声でうなりだす、えっどうしたん?誰か来たの?すると数分したあとでどこかの車が道路を走り去った。犬は人間よりかなり臭覚や聴覚が優れているのでキャッチが早い。


そして夕方近くになると家の横にある大木周辺でパチパチと何かをつぶすような音、よくみてみると数百のインコの群れが飛んできて木の実を食べている。夕飯タイムである。


日が沈んでくると北の遠くの森の向こうにパースの都会の明かりが見える。



パーマカルチュアとはパーマネントとアグリカルチァの合成語で永久的に続けられる農業、自然をこわさない癒しの農業だ。人間の本来の安らぎがある。


近年は遺伝子組み換えという言葉を耳にする。これは予想外の大きな副作用があるだろう。組み替えられた遺伝子が自然界に混ざってしまうとどうなるんだろう。ほとんど大きな企業が科学者にお金を出して、企業が大金を手にするように、そして貧乏な農民は毎年種を買わされて自殺したり、貧困に陥って、、など多くの問題が指摘されてりるが、、、素人ながら遺伝子組み換え植物には絶対に反対すべきだとおもう。


そしてここには私が理想とする質素で豊かな生活のヒントがいっぱいあるようなきがする。

物質文明に振り回される現在、質素で豊かに暮すことは自分をみつけること。