再生に失敗する企業とは? | 異端児診断士の戯言集

再生に失敗する企業とは?

中小企業支援ネットワークの使い勝手が悪い事、悪い事。


完全に自民党支持の日本商工会会議所等への当て付けでしょう。


官総理の居座りは、民主党の策略ではないのかと「不信感」が募っております。






さて、今回は再生に失敗する企業という命題で書かせて頂きます。




中小企業の再生に関して最適な方法は、「社長」を他の人に変更する事です。


若しくは、社長が変わることが最低条件となっております。




再生企業の多くが、中央集権のKKD主義となっています。


KKDとは「勘」と「経験」と「度胸」です。全て定性的に事業が動いております。


再生計画では、3Mの企業体制に変更します。


3M・・・「マネージメント」と「マネー管理」と「マーケティング」です。


当たり前のように聞こえるかもしれませんが、納得できない経営者が多いのです。




案件によっては、ご子息が継がれる場合もあります。


その場合でも「失敗する」決定的な要因が存在します。




企業再生にとって重要な事は「過去との決別」です。


多くの企業・経営者・後継者は、過去との決別を金融機関の前で宣言します。


そして、新しい経営手法を駆使し再生の努力を行います。




では、上記の企業が再生できるでしょうか?




多くは失敗します。




「過去との決別」を実施するには、「過去の清算」を行わなければ成りません。


バブル経済期に行った放漫経営の負債。


中央集権経営による未熟な従業員。


使途不明金の調査。




その多くは、経営者親族が行っております。


経営者も人間です。後継者も人間です。


親族を清算することは本当に厳しい事です。


多くの経営者・後継者は、「過去の決別」を声高に叫ぶが


「過去の清算」は目をつぶってしまいます。




責任を取るべき「前経営者」が責任を取らないで


ステークホルダーが納得するわけがありません。


企業体質が大きな変化を起こす事はありません。




また、同じ失敗を繰り返し金融支援の打ち切りと同時に


企業の破産や清算と言うことになります。




再生に失敗する企業とは、経営者が変わらない企業ということです。




自分で自分を罰し、人間が変わった経営者もいます。


ステークホルダーの支援体制・態度が大きく変化します。


多くが再生に成功若しくは近づいています。


残念な企業も多々存在します。




次回は、企業経理について語りたいと思います。