今回は以前のシャーペンランキングの記事等で少し触れて存在を匂わせてきたシャーペンをやっと紹介します。
そのシャーペンとは…
こちら、パイロットのレグノです。以前にも書いたとおり私はシャーペンの基本を0.3㎜で考えているため、0.5㎜しかラインナップのないこのペンがついつい後回しになってたんですね。
すでに持っているS20は0.3㎜がディープレッド、0.5㎜がブラウンのため、このレグノは持っていないダークブラウンをチョイスしました。
それでこの両者、どうやら内部パーツが同じらしいのでせっかくなので比較しながら進めていきましょう。
上の写真を見ればおわかりの通り、全長はレグノの方が少し短くて140㎜ちょうどくらい(S20は約146㎜)、重心は先端から65㎜くらいのところで、S20は67㎜くらいですが全長の違いを考えたらほぼ同じようなものでしょう。
重量は
21.6g。S20が18.3gだったのでこちらの方が3gほど重いです。
S20は製図用ですがこちらは一般筆記用ですので、
ペン先はこのようなオーソドックスなもの。製図用シャーペンはガイドパイプが伸びているので当然視界は良いのですが、個人的にペン先の視界はほとんど気にならないし、なんなら製図用はペン先がでこぼこガチャガチャして煩わしく感じる時があるので一般筆記用のシュッとしたペン先の方が好きまであります。
その他デザイン面では中央のシルバーの部分、S20はツヤ消し風にされていますがレグノはメッキ仕上げで、そこにあるロゴはS20はプリントなのに対し
レグノは刻印。永く使っても消えないのはありがたい。そしてクリップ部。こちらはS20でも『PILOT』と刻印がされていますが、レグノのものは
縦書き。この縦書きアルファベットが絶妙にダサ…クラシカルな感じで個人的に好きなんですよね。
そして実際に筆記してみると、コツコツとした心地良い筆記音はS20と同様、プラスこちらのほうが重量があるのでその分書き味も重厚なものになっている気がします。いや、コレは良いぞ…?
パイロットのホームページによると、本体価格¥1100以上のシャーペンの初期芯はBだそうです。レグノもこれに該当するので初期芯はBだったぽいのですが、私は買った当初そんなことを知らず初期芯はHBだと思い込んでいました。それで目の劣化もあって『少し薄いな…』と。なのでこの初期芯をハイユニのB芯に換装したところ、ただでさえ良かった書き味がさらに2レベルくらいアップしたかのような最高の書き心地になりました。1週間ほど前に書いた『シャー芯の話。』はこの記事の伏線だったわけです。
私は硬質な書き味が好みなので芯と紙の接地面積が広い0.5㎜はこれまで少し敬遠気味でした。しかしこのペンの存在によって0.5㎜という芯径に対する固定観念をかなり良い意味で壊されました。このレグノは本当に素晴らしいシャーペンです。
しかし…願わくばこのシャーペンに0.3㎜を…と思わずにはいられません。パイロットさん、ちょっと考えてみてはくれませんかねぇ。
オススメ度
★★★★★