シャーペン以外の文房具レビュー2 ー伊東屋 ロメオNo.4― | うまなぶんぼうぐるま

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九州から競馬・勉強・文房具・車などの話をしていきます。

最近更新頻度がすっかり落ちた上にたまに書いたと思えば競馬の話ばかりなので、時間のある今日は久々に文房具のお話を。

 

唐突ですが私は革製品が好きです。バッグや財布、キーケースはもちろん、車のシートも本革にしたい派。S20や2+1レグノといった木軸ペンの魅力に気付いた話は以前にしましたが、『木の次は革でしょ』となるのは私にとっては至極自然な流れでした。

 

そこでネット等で下調べをしてさっそく購入したのが

 

 

こちら、プラチナのダブルアクション、牛本革巻のバスケット柄。購入当時廃番になったばかりだったらしく、定価の2割引きくらいで買えたのですがそれでも結構いいお値段。さっそく使ってみると重量が36gと普段使いには少し重すぎること、あとはネジの部分がプラスチックだったり等安っぽい部分があり、残念ながらそこまで気に入ることができませんでした。

 

次なる候補を求めて情報を集めていると、伊東屋のロメオNo.4というのが良さそう。さらに近所の店頭で取り扱いがあるのか、はたまた通販でないと入手できないのかを調べると都合の良いことに隣県に直営店がある模様。さっそくドライブついでに買いに行ったのでした。

 

そうして我が家にやってきたロメオNo.4、現在の手持ち筆記具で最高価となる税込\6600でした。

 

 

シンプルだけど上質感のある化粧箱の中身は

 

 

はい、今回選んだのはクロコ柄グリップのタイプです。他にカーボン巻きと通常の革巻きのものがあるのですが、カーボン巻きのものは滑りやすそうに見えたし、そもそも私がカーボン素材をあまり好んでいないこと、通常の革巻きのものはなぜかこれだけクリップの色がシルバーで違和感があったので今回はこれを選びました。

 

このペンは黒+赤+青+シャープという多機能ペン。購入時にはD1規格の水性インキが入っていたと思うのですが、現在はこれをすべてパイロットのアクロインキに換装しております。そしてこの多機能ペンの方式は

 

 

いわゆる『振り子式』と呼ばれるもの。出したい種類の表示を上に向けてノックするとその色が出てくるという仕組み。実は初めて体験する機構です。この振り子式の多機能ペン自体は様々なメーカーからも発売されているのですが、それらはだいたいこの表示部に実際に色がついています。ところがこのロメオNo.4は色分けがされておらず、黒のボディに黒で表示されているだけ。一見使いにくそうですが大丈夫、慣れてくるとクリップの場所を基準にどこが何色かを自然と覚えてきますので不便することはほとんどないです。ただもう1本振り子式の多機能ペンを持った時に色の配置が違ったりすると戸惑うことがあるかもしれませんね。

 

 

重量は23.8g。ボディが真鍮製であることを考えれば結構軽量に抑えられているのではないでしょうか。私自身の使用状況ではこのペンで長時間筆記し続けるということがないので重心等は測っていませんが、重すぎず軽すぎず、感覚ではそんなに重心が高いとも感じないので長く使っても疲れることは少ないかと。

 

さて、この振り子式多機能ペンには割と明確に長所と短所があります。まずは長所ですが、多機能ペンとしてはかなり細身でスタイリッシュな外観になること。そして短所は機構上どうしても筆記時にカラカラとした音が鳴ること。

 

…なのですが、長所があまりに大きすぎて短所のほうはほとんど気にならないという実際。見た目良し、リフィルが汎用性のあるD1規格なので好みのものに換装すれば書き心地も良しで値段相応の価値のある、良いペンだと思います。

 

オススメ度

★★★★★