ランキング参加中に付き、お手数ですがクリックおながいします。
m( ̄ω ̄;) m
さて、次の目的地は寺泊だ。朝日町インターから北陸道に入り150キロ先の西山
インターで降りる頃には、雨はすっかり上がっていた。116号から海水浴場が続く
402号に入り、到着したのは寺泊港魚のアメ横だ。
アメ横ってのは何でも揃う的なニュアンスだろうが、上野のアメ横と言えば、オレ的に
は高校生の頃通った中田商店だが、寺泊のアメ横では角上魚類だそうだ。
あっ、何しに来たかって言うと岩ガキを食いに来たのだ。夏の新潟と言えば岩ガキ
は外せない。
お目当ての角上魚類は駐車場から歩いてすぐの土産物屋が軒を連ねる一角に
有った。
ミヤビィ-momさんに頂いた情報によると、岩ガキ1番のおススメは道の駅 【道の駅
鳥海ふらっと】で、次がここ角上魚類だったのだが、オレ達はこの後、会津方面に
向かうので、道中に有ったこちらに寄る事にした。この日は Go To トラベルキャン
ペーンの初日のせいか、店の前は海の幸を求める人でごった返している。
広い店内にはタラコに塩から干物にイクラ、刺身に寿司に海鮮丼、生魚にタコ、貝、
イカとアメ横の名に恥じづ海の物なら何でも揃っている。また、店頭でもその場で
食べられる汁物や焼き物を売っており、海鮮難民が群がっていた。オレとセツ子も
難民の群れに加わり、岩ガキを求め店内を彷徨った。そして苦難の末、店の中ほど
でお目当てのカキを見付ける事が出来たのだった。
オレは山積みにされた岩ガキを指差し、ギブミーイワガキと片言の英語で店員
さんに注文し、その場で殻を外した大粒でプリプリの岩ガキを手に入れる事が
出来た。カキは1個500円だ。この旅の為に新調したピンクの便所サンダルに
上から下までGUでコーディネートしたセツ子は高いわ。高いわと、うわ言の様に
震えながら呟いていたが、
オレが腹巻から取り出した虎の子の二千円札で支払を済ませると、コロっと態度
が変り、ああた、美味しいわ。美味しいわと言いながらむさぼり食っている。
カキは噛めば濃厚な味が口一杯に広がり、つるりと喉を通って行く。運転が無け
れば冷酒で一杯やりたいところだ。オレはカキの後味に白目を剥き恍惚としている
セツ子を微笑みながら見詰めているが、頭の中では、おみゃ~がスーパーロング
運転出来にゃ~から、ワシは酒が飲めにゃ~んだわと、怒り狂っていた。その後、
蒸しガキも食べ
くじら汁も飲んだが、どちらも美味かった。特にくじら汁は大昔、宮城の女川で
飲んで以来だ。新潟でもクジラの皮を食べる習慣が有るのは初めて知った。
本当に来てみないと知らない事は多い。
当初は十日町でセツ子に由屋のへぎ蕎麦を食わせる積りだったが、ルートの
関係と、並ぶのはイヤと言うオレの個人的な感情により却下してしまった。
しかし、へぎ蕎麦は食わせてやりたいので、会津に向かう前に三条燕インター
近くの小嶋屋に寄ってみた。店はイオン三条店の敷地内と言う旅人としては
イマイチなロケーションだが、当然のことながら味やサービスは総本店と同じだ。
ついさっき、岩ガキと蒸しガキを2個づつ食ったばかりなのに、ああた、これツル
って入っちゃうわね。と、言いながら蕎麦猪口から滝登りの様にへぎ蕎麦を啜る
セツ子を見て、オレは、ああ、やはり連れて来てやって良かった。
そう思いながら目の前に置かれた伝票をさり気なくセツ子の方に押しやった。
三条燕から次の目的地会津若松までは130キロ程と遠くは無いが、少し眠く
なったので、黒崎PAで仮眠を取る事にした。「眠けりゃすぐ寝られる」キャンピ
ングカー最大の利点はコレだろう。オレは寝ている間に運転席のフレルが車
を走らせ無い様にキーを抜いてベッドにもぐり込んだ。
ご訪問頂きありがとうございました。
お手数ですがお帰りの際はひと押しお願い致します!