”闘将”と呼ばれた星野仙一氏が4日、亡くなっていた事が発表されましたね。
「亡くなっていた」と発表されたとおり、闘病生活中だったためにメディアも取材が手薄になっていたのでしょうか。
星野仙一氏の死因は「すい臓がん」。
すい臓がんは、自覚症状がほとんど無いため、単なる体調不良と思っている場合が多く、すい臓がんが見つかった時にはかなり深刻な状態になっている事が多いようです。
また、50代以上の高齢者に多いのが特徴ですが、どのような人がすい臓がんになりやすいのか?などもはっきりとわかっていない、極めてたちの悪いガンの一つ。
遺伝、糖尿病、喫煙、飲酒・・・まあ、原因として推測されるものは全て教科書通りのものばかりなので、やはりこまめな健康診断、人間ドッグなどで検査するしかないのでしょう。
原因不明で体調不良に陥ったら、早めに検診してもらうくらいしか、今のところは防ぎようがないです。
それにしても、星野仙一氏はまだ70歳。
もしかしたら西武ライオンズあたりで監督復帰のウワサもあったほどですから、やはり人を動かす事に長けた名将がまた一人、この世からいなくなってしまったのは残念です。
ご冥福をお祈りします。
ドラフト会議での巨人側の約束破りで、星野仙一氏はやたらとジャイアンツ戦だけには絶対に負けないんだ!という、メラメラとした闘志むき出しの姿勢で現役引退を過ごしていました。
中日ドラゴンズで投手として活躍、現役引退後は本家中日、阪神、楽天と監督を歴任し、楽天イーグルスを日本一に導いた名将でしたね。
私は、星野仙一氏の喧嘩っ早い性格があまり好きではなかったんですが、ただジャイアンツ戦の時だけ顔つきが違って、この短気っぽさを逆に応援していました(笑)。
巨人戦の時は表情も仕草もキレッキレ!
監督時代、星野氏は判定に不服があって審判に抗議しに行く時、後ろポケットに両手を入れて抗議していたのですが、それは怒りにまかせて手が出ないよう、自分で自重していたからだそうですよ。
近年、けっこう穏やかになって丸くはなっていましたが、体調が悪くなって楽天の監督を辞めると言い出した頃から、なんだかすごく老け込んでしまったのが気になっていたのは私だけではないでしょう。
星野仙一氏といえば、私は
”プロ野球珍プレー好プレー”の最も有名なあの、
「ショート宇野勝のヘディング事件」
が一番、印象強いですね。
現役時代、ジャイアンツ戦に異常なほど闘志を燃やしていた星野仙一投手は、この日のジャイアンツ戦は特別な思いがあって登板してたんです。
それは、ジャイアンツの連続試合得点記録の阻止がかかっていた試合だったから。
「オレがジャイアンツの連続得点記録を止めてやる!」
この試合、7回2アウト、ランナーは1塁。
打者の打った打球はショートフライ。
誰もがチェンジを確信し、星野投手もベンチに歩き出していた時、宇野選手が照明に目がくらんでしまい、あの見事なまでのヘディングが起きたんです。
そして2アウトだったため1塁ランナーは悠々ホームに帰ってきてしまい、ホームベース近くで思いっきりグラブを叩きつけて怒りをあらわにする星野仙一投手・・・。
なんとも気の毒なプレーでしたが、これ、宇野選手も仕方なかったプレーではあるんですが、宇野勝というキャラと、”頭に当ててここまで弾むか!?”というくらい見事に弧を描く白球、そして闘志むき出しの星野仙一というキャラの相対が、とても面白かったですね。
このヘディング事件、You Tubeなどで「中日 宇野 ヘディング」で検索して、ぜひ観ておいてください。
ジャイアンツ戦に闘志をむき出しに闘い続けた現役時代、監督になってもそのむき出しの闘志は衰えず、選手が凡ミスするとベンチを本気で蹴り上げるあの姿。
穏やかになってしまったとはいえ、ご意見番でもいいからもうちょっと頑張って、プロ野球界を盛り上げてほしかった人でしたね。
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