震度五弱で思い出すま夜中にドスンと音を立てて家が揺れた。あゝ、子供を連れて出て行った嫁が帰ってきたのか。俺は目を擦りながら、寝床から這い出し、そのままダイニングキッチンに行った。誰もいるはずのない暗い部屋にしばらくたたずみ、われにかえる。忘れかけていたのに。思い出させる地震は罪なやつだ。のんきにそんなことを思った。