子供にプログラミングをさせよう的な動きが盛んな今日。

わたしも昔はみんなプログラミングを学べばいいのにと思っていたころがある。

だから頭が柔軟な子供のうちにプログラミングをさせればいいというのにはとても賛成だったのだが最近よくよく考えてみると違う気がしている。小学生ぐらいの子供がプログラミングしている写真とかを見ると否定的な気持ちになる。

パズルを組み合わせるとプログラムが組めるみたいなソフトがあるが、それならはじめからパズルをやらせたほうがいい。数学的なセンスは紙と鉛筆をつかって考えたほうがいい。選択と繰返を組み合わせた何かをつくる行為は楽しいが得られる教育的価値はたかがしれているということ。

よくよく考えるとプログラミングやらせることのメリットってゲームとかがつくれたりキャラクタが動いたりするから「楽しい感じ」がするだけでそれ以上でもそれ以下でもない。それ以上ののびしろを提供できるかどうかは、本人の基礎能力に掛かっていると思う。

誤解されぬように繰り返すが、二次関数とか三角関数をうまく使う道具とかにコンピュータを用いるとかならわかるけど、プログラミングをやればITリテラシーが高くなるという目的ならあほらしい。(学習における)プログラミングは、考えた結果をわかりやすく表現するのが目的であって、考えるための手段ではない。考えるなら紙と鉛筆だけで訓練できる。

紙と鉛筆で学んだことがバカにならないなと思い返すことが多いので「ゲームは動くから楽しい」とか言わせているより頭の中で数学的概念を自由に扱える訓練をしっかりしておくほうがあとあと役立つと、自分を省みて反面教師的に思う。

自分の職業の話をすると「子供にプログラミングさせたほうがいいでしょうか?」と聞かれるんだけど、「させなくていい」と言う様にしようと思う。...したいならさせてもいいけどプラスにもマイナスにもならないと思います。技術者や研究者になりたいとしても、紙と鉛筆でできることをしたほうがいいし確実に実ります。