ブラジル戦 日本が陥った 2つの距離感 | 五味幹男のアジアときどきフットボール

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まずは祝・ワールドカップ出場決定をひと区切りとしたところで

1年後の本大会に向けて

コンフェデレーションズ杯が始まりました

初戦の相手は、ホスト国のブラジル

世界ランクは20位代にまでなってしまっていますが

偉大な存在であることには違いません

昨年の親善試合でも0-4と完膚なきまでに叩きのめされました。

あれから9ヵ月。

再びの手合わせにて日本がどこまで成長できたのか

しかし、頂はまだまだ遠いところにありました

日本の選手は「距離感」をひとつのテーマにしていたようですね。

選手同士がいい距離感を保って、守備でも攻撃でもバランスよく

全体が連動して動くというイメージでしょうか。

確かに、それは最近の代表が目指している理想のようにも感じます。

しかし、ブラジルには、この距離感(間)を完全に狂わされてしまいました。

日本は最後まで自分たちの距離感でプレーさせてもらえませんでした。

日本は、味方選手が重なって邪魔に感じるほど近い距離か

パスが届くまでにはてしない時間がかかるほど遠い距離でしか

プレーさせてもらえていなかったように思いました。

理由はいろいろあるのでしょうが、それが非常に印象的でした。

そして、これを自分たちの距離感にしていくのは、

おそらくいろいろな面で相当の努力と成長が必要なのだとも思います。

それが頂はまだまだ遠いと感じた理由です。


しかし、下を向いてばかりもいられません

ひとついえば、距離感とリズムという点では

日本にとってブラジルは最も戦いにくいタイプの相手です。

イタリア、メキシコには、ブラジルほど翻弄されることはないでしょうか。

そうした相手にどこまで「自分たちの時間」をつくることができるか。

まずはそこから始めましょう

最後に

ワールドカップ予選をみていても思ったのですが

やっぱり香川はPA内に入ってこそ怖い選手だと思います。

なんとか彼がPA内でボールを触る回数を増やせるような

形はつくれないものでしょうかね



明日の旅が晴れますように。

がんばろう、日本。