酒に酔った40代男が、飲食店の建物3階非常口から転落し、死亡した。

26日警察によると、23日午後9時50分頃、慶尚(キョンサン)北道・安東(アンドン)市・オク洞商店街の建物3階の飲食店で、家族と一緒に酒を飲んでいたト某さん(41)とキム某さん(44)が、非常口ドアを開け、10メートル下の花壇に転落し、ドさんが死亡、キムさんが重傷を負った。

慶尚北道・安東警察署は、「2人は、トイレを探そうとドアを開けて、転落したようだ」 と話した。

問題の非常口は、建物内部では“非常口”という標示板がドアの上に付いており、一般のドアと大きさが同じ幅76センチメートル、高さ152センチメートルの鉄製ドアだ。しかし、ドアを開けると外は何もなく、真下には地上1階のエアコン室外機と石が敷き詰められた花壇があった。

消防防災庁によると、こうした形式の“絶壁非常口”は、「カラオケ、飲食店など大衆利用施設は、主出入口以外に別途非常口を備え付けなければならない」という2002年改正された消防法に従って設置され、建物主が非常口を締め切っていた場合、避難障害容疑で200万ウォンの過怠金が課せられる。

慶尚北道消防本部関係者は、「この施設は、非常時に備え付けロープから下に降りるようになっており、現行法上は合法」としながらも、「しかし、安全上に問題があり、来年6月までにベランダを設置するよう指導している」と話した。

現在、このような施設は、慶尚北道地域に47か所、全国で数百か所余りに及ぶ。