これは、初代iPodが発売された当時から言われ続けていることだけど、iTunes Storeは取り扱い曲数の多さを盛んに宣伝しながら、競合関係にあるレコード会社の楽曲は一切扱わない、という方針。

黎明期ならともかく、今では再生するためのハードウェア製品すら販売していない、配信専門の会社が多数存在する中で、特定のレコード会社だけ除外だとか、そんな時代錯誤な方針はいい加減やめて欲しい。

PC版であれば、手持ちのCDから読み込んだり、他のエンコーダーでAACかMP3形式に圧縮したファイルを取り込めるけど、iPhoneではその自由さが無く、iTunes Store以外の配信会社から購入しても、「ミュージック」アプリに取り込む事すら出来ない、完全に閉じた仕様になっているから、「ミュージック」アプリで一括管理したくても出来ない不便さがある。

具体的には「CBS SONY(現・SONY MUSIC)」所属ミュージシャンは多いのに、排除されている。

全てかどうかは知らないが、少なくとも自分が検索した範囲内ではヒットしなかった。

一部を挙げれば「郷ひろみ」の全曲、「原田知世」のSONY時代の録音。例えば代表曲の《時をかける少女》は検索ではヒットするけど、それは他社に移籍後に再アレンジされたバージョン。これはこれで良い出来(基本的に伊藤ゴローのナイロン弦ギターだけの伴奏)なのだが、オリジナルが存在しない事に変わりはない。

あと、「小椋佳」はSONY系ではない気がするのだけど、これも知らないレーベル(インディーズかな?)のライブ録音だけしかヒットしない。他社所属の「中村雅俊」が歌った《俺たちの旅》や、「布施明」が歌った《シクラメンのかほり》はヒットするけど、小椋佳自身が歌ったものは全くヒットしない。もちろん、小椋佳自身が歌った CDは複数存在するのは確認済み。というか、所有している。

せめて、郷ひろみの《よろしく哀愁》くらいは扱ってよ。

個人的に(郷ひろみの曲の中では)一番好きなんですけど。