谷山浩子の新譜『花さかニャンコ』が届いたので、早速聴いてみた。

表題曲は言うまでもなく、NHKの「みんなのうた」(2019年4月~5月)で放送された曲なので、すでに知っている。

で、ずっと聴いていき、最後(実際は、このあとにカラオケ・トラックが続くが)の《家族の風景》という曲。

最初、なんとなく聴いてたので「(メロディーが)なんかに似てるな」くらいにしか思わなかったけど、気になってちゃんと聴いたら、似てるというか《サリー・ガーデン(柳の園)》(アイルランド民謡)と全く同じじゃないか。

まさか、とは思ったが、作曲のクレジットが谷山浩子になっていたら、かなり問題だなあとライナーノーツを見たら、ちゃんと「アイルランド民謡」となってた。

なら問題なし。


《サリー・ガーデン》は、クラシックの声楽歌手の中でも、派手なオペラのアリアとかより、穏やかに歌う方が似合ってるからなのか、好きなのか、得意なのか、ともかく、どちらかというと地味な、しかし丁寧に美しく歌うタイプの歌手がよく取り上げる。

谷山浩子がつけた歌詞も良いけど、やはり根本的にはメロディーが美しいからこそ、歌詞が生きるのだと思う。

原曲もとても良いので、ぜひ聴いてみて欲しい。

オススメは、波多野睦美(メゾソプラノ)、藤木大地(カウンターテナー)。

タイトルのカナ表記は、《サリー・ガーデンズ》と複数形になってることもある。