「風土記」と書いてあれば、普通「ふうどき」と読みますよね?

たぶん。

少なくとも僕はそう読んできたし、大抵のIMEは「ふうどき」を「風土記」と変換する。

で、一昨日(5/18)放送された「MUSIC FAIR」(CX系)に出演した、さだまさしは、前ブログで書いた新譜「新自分風土記Ⅱ」から《主人公》と《まほろば》を歌った。

その曲紹介の時、MCの仲間由紀恵さんが「アルバム『しんじぶんふどき』から」と言ったので、えっ?と思った。

1回目は「噛んだか、言い間違えた」と思っただけだったけど、2回目も同じく「ふどき」と言ったので、そう読むのかな、と思いはしたが、それ以上、調べたり追求したりはしなかった。


そして、その時にはまだ観てなかった初回限定盤の特典DVDを見た。

これは、ごく平凡なMVの寄せ集めではなくて、曲ごとに作られた背景や動機、撮影時の話、さらには(撮影地である)奈良の歴史的な位置付け、修二会(一般的には「お水取り」と呼ばれることが多い)の本質的な意義などが、さだまさし自身のナレーションで語られる。

それを聞いてたら、やはり「ふどき」と言っている。

それも、このアルバムのタイトルについてではなく、古事記や日本書紀などと同列の書物としての「風土記」に言及する時に「ふどき」と言っている。


ここでやっと調べてみたら、たしかに「ふどき」が正しいのだと解った。

実際、ケータイで「ふどき」と打てば「風土記」と変換する。

ただ、「ふうどき」が間違いというのではなく、現代日本語としては「ふうどき」で良い。

歴史的書物の「風土記」は「ふどき」と読み、さだまさしは自身のアルバムのタイトルとして、これを引用した、と解釈する、ということのようだ。