昨年のクリスマス・シーズンに放送された「ららら♪クラシック」(NHK Eテレ)の録画を観てた。

もちろん「クリスマスにまつわる曲」をテーマにした内容。

通常、この番組は観客を入れないスタジオ収録だけど、この回と、前週の2回はホールでの公開収録だった。

どちらも同じ会場なので、2週分を一度に収録したのだろうが、前週はヴィヴァルディの特集で、2週の間に内容的な関連性は全く無い。


で、クリスマス特集の中で、定番中の定番と言える讃美歌の《きよしこの夜》が取り上げられた。

ほとんどの讃美歌に共通するが、この曲もまた、様々な曲折を経て、外国人宣教師により日本に伝えられた。

で、この曲が日本に伝えられた初期から、現在までの長い間、ずっと歌い継いできた教会の一つとして「神戸栄光教会」が紹介された。

この教会が選ばれたのは、それなりの演出的な理由があるわけで、(当時)この教会の牧師の息子だったのが、聖路加国際病院の名誉院長の故・日野原重明氏だった。

旧礼拝堂は、阪神淡路大震災で失なわれたが、今の礼拝堂が出来るまでの、仮設テントでも歌い継がれたという、この曲について、日野原先生は生前のインタビューで「この歌を日本で一番長い間歌ってきたのは、たぶん僕」。「100年も歌ってれば、もう染み込みますよ」とも語っておられた。

しかし、それとは別にテレビ(ビデオ)を見ながら「この教会、何かで見た気がする」と考えていた。

で、ふと思いついて、谷村新司がMCの「地球劇場」で見たはず、と思って、その録画を見てみた。

この番組も通常はスタジオ収録だが、この回は何らかの趣向で、谷村新司ゆかりの場所を自ら訪れる、という内容だった。

そして、番組の終わり近く、最後に立ち寄った「僕(谷村)が40年前に結婚式をしたところ」が、この神戸栄光教会だった。


まあ、そういう偶然だった、というだけのことなんですが。