すっかりご無沙汰しておりました。

 

最後のポストは母のメラノーマのことでした。

いろいろ備忘録として記載していこうと思っていたのですが、思った以上に看取りというのは大変で、その後も仕事も忙しく気がつけばもうすぐ母が亡くなって1年になります。

 

私の状況としては、2015年4月にS状結腸がん手術を行いましたが、今年の4月の精密検査を無事にクリアし5年の経過観察期間を終えて、一応「寛解」というところにきました。

 

ステージ3b(細分化されているTNM分類だと、ステージ3Cですね)でしたが、元気でやっています。

以下のような結構深刻な診断になっていましたが、こうやって再発しない人もいるので、もし今再発への恐怖と闘っている方の少しでも励みになればと思います。

(病院の担当医にも「今後30代の罹患者がでたら●●さんのことを例に出してはげますよ」と言われ、少しでも患者さんの役に立てると思うと、とても嬉しかったです)

  • T4a:がんが漿膜表面に接しているか、またはこれを破って腹腔に露出しているもの
  • N2a:腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移が4-6個(5個転移してました)
  • 脈管侵襲あり(しかも「高度な」と書かれていました・・・)

後遺症といえば、若干お腹が壊しやすくなったのと、お肉を食べるとおなら(笑)がたくさん出ること、足裏のしびれ(エルプラットの影響ですね)が残っているぐらいですが、ほぼ普通に生活しています。

お酒も飲むし、運動もするし、夜更かしもします。

術後1年はかなりタイトに食事制限していましたが(スロージューサーで作る野菜ジュース、四足歩行肉、炭水化物・添加物抜きなど)、今は程々になりました。

たまには焼肉、カップラーメンもポテチも食べてしまいます。

 

アメリカに2年間行ったあと、帰ってきてすぐに母がメラノーマとわかり10ヶ月ほどで亡くなりました。

ただ、もしそれが今年だったらと思うと、母のそばにも長くついてあげられなかっただろうし、後悔が残る別れになっていたと思います。

また、非常に幸運なことにとてもよい緩和病棟が見つかり、厚い手当のもと最後の時を過ごすことができました。それも今年のコロナの状況だと叶わなかったでしょう。

 

「人生塞翁が馬」この言葉は私の最も好きな、自分の人生にしっくりくる言葉です。

自分ががんになったこと、母が亡くなること、一方向から見れば悲しいことですが、後から見ればそれが悲しいだけのことでは無いときもあるんだな、と思います。

 

母の看取りに際し、すごく思うことはたくさんあったので、時間を見て書いていきたいと思います。