それから数か月後。
彼の奥さんの出産予定月になった。
私と彼の誕生月は同じなのだが、産まれてくる赤ちゃんも同じ月だった。
そして、予定日からまだ二週間以上も早いある朝。
会社に行くと上司から「陣痛が始まったので今日はお休みするそうだ」との
話を聞いた。
そしてその日の夜。
彼から事務所のみんな全員に一斉送信でメールがきた。
「無事妻が出産しました。母子ともに元気です!」
写真が添付されていたので開いてみると
上の子二人が赤ちゃんに寄り添ってとても嬉しそうに笑っている微笑ましい写真だった。
私は、一番初めに返信をした。
「おめでとうございます!奥様、お疲れ様でした。赤ちゃん、可愛いですね(^^♪」
すぐに彼から返事が来た。
「木村さん(私)とあやうく誕生日がかぶるところでした笑良かったです~」
…そうなのだ。
彼の第3子は、私の誕生日の前日に産まれたのだ。
そして、出産前にたわいもない会話の中でした私の誕生日の話を
彼は覚えていたようだった。
彼が私の誕生日を覚えていてくれていた事、そして彼の子供と誕生日が
一日違いという事に私は何故かとても喜びを感じていた。
後に彼が「これから息子の誕生日が来る度に木村さんの事も必ず思い出す」
と言ってくれたからかもしれない。
ささいな繋がりが出来たようで、私にとってはとても嬉しい出来事だった。