8月中旬号 | 千枝子のブログ

8月中旬号

昨日は8月15日 日本人にとって忘れられぬ日です、戦中派の私には、この日から世の中が変わったというか、無敗の日本、日本のする戦争はみないい戦争、聖戦という「信仰」が崩れ去った、そして冷静な目で。「歴史」を見つめることの大事さを知った最初の日ですから。

 しかし、式典で安倍首相の式辞には、あきれるというより恐ろしくなりました。式辞ではあの戦争で亡くなった日本人への哀悼の言葉が述べられましたが、日本人があの戦争で殺した2000人と言われるアジアの人びとへの加害責任には一言も触れませんでした。あの戦争が、1931年の日本の仕掛けた柳条湖事件。それに続く満州事変、、傀儡満州国の設立、それが15年におよぶ戦争になって行った、いかに安倍首相が無視しようと世界中が忘れていないことですから。

 安倍さんは戦争の惨禍を繰り返してはいけない、それは積極的平和主義で国際社会と手を携え、これまで以上に役割を果たす、と言います。なんだかトランプ政権と手を携え、悪い国をやっつけるぞと聞こえます。同盟国を積極的に助けることができる安保関連法(戦争法)がとおっており、敵基地先制攻撃などということが平然と言われるこの頃です。平和憲法など無視して「これまで以上に積極的役割」を果たすのではないか、怖くなってしまったのは私だけでしょうか。75年前、まことに悲惨な状況で終わった戦争、それは太平洋戦争だけでなく15年前の日本が仕掛けた(これは事実がはっきりしています)満州事変それから続いた15年戦争であることを皆、もっと認識する必要があります。歴史を忘れてはいけません。