命の危険を言い渡されたにも関わらず
私はそんなこともつゆ知らず
14日気がつくと。。。
『ごままさん~移動しますね~』
と声をけられベッドが動き出した
4人部屋の窓側が私の定位置になった
運び込まれてからさっきまで【観察室】にいたようだった
そこでは寝てばかりで、
時々看護師さんが
『寝返り打ちますよ~』といって寝返りを打たせてくれていた
私は寝返りも打てない重症患者だったことが後でわかった
お水も一人で飲めないし、
喉が渇いてもナースコールがどこにあるのかわからず押せない
目を開けるとめまいがしてナースコールを探せないでいた
看護師さんが点滴を変えに来られた時に
「お水をください」
と言って飲ませてもらっていた。
何度かそのやり取りをしていると男性の看護師さんが
ナースコールを包帯で手首に括りつけてくれた
「何かあったら押してくださいね」
それからは我慢することなくお水が飲めた
一般病室に移ってベッドから見えた景色を写メした
観察室ではスマホはいつも枕の横に置いてあったが
気分が悪くて見る気にもならなかった
横になっていると目を開けてもめまいがしなくなった
まず、一番迷惑をかけている上司にラインをした
運び込まれた次の日に主人に上司へ連絡をしてもらっていた
上司から出勤したあとで聞いたが、
主人から病状などを伝えられ、急いでいる仕事はないかと聞かれた、との事
ここで『あります』とは言えなかったと
『実際には締め切りもあり、どうしよ~と頭を抱えたましたよ』
出勤をして笑い話になった
あっ!!上司は7つも年下です
それまで絶食だった私に移動をしてすぐに朝食が来た
ベッドを起こしてもらったとたんに戻した
寝ているとめまいはないが、起こしてもらうとめまいがする
まだ何か食べれる気分ではなかった
大根おろしは食べられるかもとおもったが
お箸につけて舐めて終わった
お昼はデザートのキーウイを二切れ
夜はおかゆを2口
少しずつ食べれる量は増えていったが
完食までの道のりは程遠い