昨日の明日への番組を確認するため新聞を見ていて気付いた。
明日へが終わった後の異色のドキュメンタリー「3.11のマーラー」
去年のあの日、東京墨田区のコンサートホールで、クラシックコンサートが開かれていた。
新日本フィルと指揮者ハーディングとのお披露目演奏。
マーラーの交響曲5番。
オケのメンバーは、リハのため、ほとんどが集まっていた。
しかし当日電車もとまり、交通がマヒしていた東京。
コンサートを開くべきか、話し合いがもたれ…結局コンサート開催を決断する。
オケのメンバー95人に対し、観客105人。
余震が続く中、異様な集中と緊張を持ったオケのメンバーが演奏を続けていく。
この雰囲気がとてつもない名演奏を生んだそうだ。
マーラーの5番は、1本のトランペットのソロの
葬送行進曲で始まる。
不安げな重い足取りで演奏が続き、ホルンのソロで始まるスケルッツオをはさんで
アダージェット、フィナーレと続く。
アダージェットは弦楽器とハープのみの演奏、映画ベニスに死すでも有名な音楽。
押しては返す波のような構成が、演奏者も観客も津波を思い起こさせたという。
おそろしい集中と緊張と不安を持ちながらの演奏は
オケのメンバーも観客も忘れられない名演となった。
このマーラーの5番と言う演目も、この日の人々の心情にはぴったりの曲だったんだと思う。
1番では明るすぎるし、9番では破滅的すぎる。
5番は葬送行進曲から始まるけれども、最後は光の見えるフィナーレに向かっていく。
トランペットのソロも、もの哀しい音ですばらしい音だった。
明日への番組がなかったら、もしかして気付かなかった番組だったけどすばらしいドキュメンタリーだった。
マーラー大好きな夫も一緒に見ていました。
今日は夫は仕事、こどもたちは外に遊びに行きました。
うちで仕事しながらおとなしく過ごします。


