『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ著)のアトレーユが描きたくてイラスト勉強中です。Wordpressでイラスト成長記録を書いてきましたが、セキュリティ対策などブログ管理の負担を減らしたくて、こちらへ記事を引越ししています。

 

これまで描いた『はてしない物語』のイラストを整理しつつ、記事を引越し中です。

 

 

海に沈むアトレーユ

 

 

『海に沈むアトレーユ』
(2023年7月制作)

 

 どうやってここにきたのだろう?どうして溺れずにすんだのだろう?

 ふと、ぼんやりとした記憶がアトレーユに甦った。だれかの腕が自分を抱きあげ、ふしぎな歌声が聞こえたことを。

…かわいそうなぼうや、美しいぼうや!その子をつかまえて!沈めてはだめ!

 あれは、波のざわめきにすぎなかったのかもしれない。

 それとも、人魚や水の精たちだったのだろうか?

 

著者名:ミヒャエル・エンデ 
著書名:はてしない物語

 

 

このイラストを描いた時には夏だったので、海を描きたいなと思いました。そこで『はてしない物語』に登場する唯一の海のシーンを描きました。

 

 

大風坊主の喧嘩に巻き込まれて海に沈むアトレーユです。水の精は大好きなアザラシや、最近知ったサカバンバスピスを描いてみました。

 

 

一瞬しかないシーンですが、『はてしない物語』全体の情景描写を思い浮かべると、それはそれは美しい場面なのではとイメージすることができました。

 

 

制作過程

 

イラストソフトはCLIP STUDIO PAINTを使っています。

 

 

『水の精』と表現されているものは、大好きなアザラシを描いてみました。また下塗りの段階でテクスチャ(粗目の用紙:ソフトライトレイヤー)を追加しています。私はパソコンでイラストを描いていますが、アナログみたいなこのテクスチャが好きです。

 

 

泡は気泡ブラシを使って描きました。この泡、何回描いても気に入らず、本当に何回も何回も描き直しました。海やキャラクターの位置から流れを意識して、水中の様子を表現することに四苦八苦しました。

 

 

他にもアクアブラシや水面ブラシなど色々なブラシを使ってみました。CLIPSTUDIOPAINTには本当に色々なブラシがあるので、楽しくてたくさん使ってしまいます。いつかのログインボーナスでポイントをためていたので、色々試してしまいました。

 

 

1年前のイラストと比較してみて

 

 

水中や波の描写は1年前にも挑戦していました。特に左のイラストは、何日もの間、水中の描写を試行錯誤したので思い出深い作品です。色々な水中の写真を参考にし、水中に差し込む太陽光の描写に気が付いた時にはとても達成感がありました。今では毎回使用している『星空ブラシ』に出会えたのもこの作品を描いている時でした。

 

 

左のイラストは波を手描きしていましたが、右のイラストでは水面ブラシを知り、簡単に波を描写できることに感動しました。

 

 

『はてしない物語』は本当に情景描写が素晴らしいので、描いてみたいシーンが山ほどあります。画力に自信がなくて描けていない名シーンがたくさんありますが…大好きな物語なので1枚1枚力の限りを尽くして描いていきたいです。