タイSRS渡航記 2日目 ヤンヒー入院 | TIG+HUG

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MTFとして、一人の人間として、まだまだ未熟な私の日常や色んな考え事をマイペースに書き綴っております。

3月15日

7:00前
起床。シャワーを浴びてホテルの外にお散歩へ。
昨夜、初めて見たタイの街風景は雑多な賑やかさと夜闇に紛れていたけれど、
朝日の下で人もほとんど歩いていない閑散とした風景はまた違って見える。
昼日中以外はまだすこし肌寒い日本と違って、タイは朝も夜も外はむあっとした暑さを感じる。

あ!スズメだ!と思ったけど微妙に違う小鳥がチュチュンと飛んでいた。
野良猫や野良犬、野良ねずみ(でかい)も普通にいたりする。
自由の国やなぁ。

ホテルのレストランで朝食を食べようとしたんだけど、なんかよくわからないけど今は入れないって言われたからセブンイレブンで適当にパンやお菓子を買ってみる。



このサンドイッチはひどいと思うんだ・・・うん・・・どっかで似た様な画像みたことあるよ・・・
→の写真はクッキークリームのチョコバー。ぐにぐにしててまずかった@w@

部屋に戻って支度をすませ、10時にアテンダントさんが迎えに来るというのでテレビをみたりしながら過ごす。

10;00
ホテルのロビーにアテンダントのミドリさんがお迎えに来てくれたのでいそいそと出発。
ミドリはこれからの滞在中のお世話と病院スタッフとの通訳を一手に引き受けてくれる案内役で、とても頼りになる存在だ。逆に言えば、言葉の通じゃない環境の中では彼女を頼るしかないといってもいい。

というわけでしばしの別れだホープランド。あいるびーばっく。
FTMカップル二人のR君とAちゃんと一緒にいざヤンヒーへ。

今日はまた昨日とは違ったタイの街中を高速道路を走りながら眺めることができた。
大きな看板にiphoneや車の広告が多く並んでいて、
都心部の賑わいや日本と同じようなハイテク製品の流行を感じさせてくれる。
車内ではミドリが日本語で書いた問診票をタイ語に翻訳してくれていた。

1時間ほど走ってヤンヒー病院へ到着。入り口には多くのスタッフが来院者を出迎えてくれいた。
院内に入ってまず圧倒されたのは人の多さと効きすぎた冷房の寒さだった。
色々な国からやってきた患者とエージェントと多すぎる病院スタッフ。
まずは入院手続きを済ませ、その後はFTMとMTFで別々の窓口へ行って受付。
体温を測ったり体重を測ったり、どこへ行っても色々な書類にサインをした。
この時点ではまだ、言われるがままにサインしてるだけなので、これから入院して手術するんだという実感がまだ湧いてこない。


そんなこんなですべての手続を終えて、昼頃には病室へ。
日本では考えられないくらい広い個室の病室で、ここで二週間過ごすんだなー!
とワキワキドクドク・・・じゃなかったウキワクドギマギする。

少し部屋であれこれをしてからミドリとR君とAちゃんとで病院内の食堂へランチに。

チキンスープとカレーチキン。。。
チキンスープは出汁的な意味でのチキンスープかと思ってたら、
しっかりチキンがまるごとはいってた。おかげでチキンがふたつになった・・・
まあおいしかったけど。チキン好きだし・・・!

その後は病院の横にあるちょっとしたフリーマーケットみたいなところで服飾小物が売られていたので、気に入ったデザインのカチューシャを20バーツで購入。約60円。やすーい。
Aちゃんはなんか偽ブランド品?の財布を買おうとしてなんだかすごく値段をふっかけられていた。
商魂こわいわぁ。

昼食後は、手術に向けて色々な検診を行うことに。
4階の美容外科?に行ってまたいろんな書類にサインしたり。
患者が他にもたくさんいるので、都度待ち時間ができ、その間にミドリと問診票の翻訳をミドリのわからない日本語の部分を説明したりしながら待っていた。

しばらくして、執刀医であるグリチャード医師の診察へ。
グリチャード医師は美容外科の外科部長であって、性同一性障害の性別適合手術以外にも数多の外科手術を担当するスーパードクターでその多忙さたるやすさまじいものがあるらしい。

と、いうのが手術着のまま診察室に現れたグリチャード医師を見てなるほどと思った。
たぶん、ついさっきまで別の手術をしていたんだろうな。

診察は、術部のチェック。下半身の衣服を脱いで診察台に。
仕方ないとはいえ見られたくない部分を晒すのはやっぱりいやだなぁ。
そこでグリチャード医師が電光石火の早業ででっかい一眼レフカメラを取り出して私の陰部をパシャパシャと撮影しだす@w@;
ぎゃー。噂には聞いていたけど、ぎゃー。

辱めをうける。

なんて一方的に感傷的な気分に浸るまもなくあっさりと業務的に診察を終え、
弘リチャード医師から
「反転法をするには皮膚が萎縮していて十分な深さを作るには足らないだろう。S字結腸での手術のほうがいいと思うが・・・」
的なことを言われる。
私は反転法での手術を希望していたのだけれど、二年前に睾丸の摘出をしていたために陰茎陰嚢の皮膚が萎縮してしまっていたために、もし反転法でやっても膣は浅くしか作れないとのこと。
また、もしどうしても反転法でやる場合、外性器と膣のどちらかが皮膚が足らなくなるため、膣の深さを確保する場合は外性器があまり形をよく整えられない。外性器の形を整えるために皮膚を使うと今度は膣の深さを確保できない。
とも言われる。

反転法でやるのなら一般的に?女性器らしい見た目だが浅い膣か、それらしくは見えないが膣としての深さを作れる方のどちらかを選ばなければいけないということだ。

女性器らしい見た目を作るというのは、キレイか醜いかではなく、小陰唇や大陰唇等がはっきりと判別できるような形という意味。
膣の深さは、今後の性生活やダイレーション等に影響するから、将来的な性生活のことを想定するならば、ある程度の深さがあったほうがいいとされる。
S字結腸法を選べば、両方の問題をクリアできるから、医師はS字結腸をすすめます。

見た目か、深さか。

私は、浅くなっても構わないからと、反転法で、見た目を重視する方を選びました。
S字結腸を選ばなかった理由は、主に二つ。
一つは、貯金が足らなかったこと。S字結腸法は反転法に比べ30万ほど費用が高くなります。
二つ目は、私は元々胃腸が弱く、反転法に比べて負担が大きくなるため術後の胃腸の容態に不安があったためです。
この辺は個人の体質によるものが大きいので、如何ともし難い。

この選択が、結果的に良かったのかどうかは、まだわかりません。
S字結腸でも何も問題なく過ごせていたかもしれないし、今のところ今後の性生活の予定もないので期待もしていないけれど、もし新しく男性のパートナーができて、膣が浅いことで性生活に問題が生じるかもしれない。
その時になって後悔してもしょうがないけど、今はこれしかなかったと思います。

おなかいたいの、やだもん・・・

(反転法とS字結腸のメリットデメリットについては他の詳しいサイトを参照ください)


グリチャード医師の診察を終えて、そのあとは麻酔科医の問診。
さらにその後に肺のレントゲンと呼吸器科の医師の問診。
これは私が過去に肺炎や気胸を患っていたためで、SRSとは直接関係ないので普通はありません。

すべての診察を終えて病室に戻ってきたのは夕方5時前頃。
病院食がちょうど運ばれてきて、夕飯を食べながらTVを見たりして明日の手術に備えることに。