機動戦士ガンダムシリーズには「特務用」とされる様々なモビルスーツが登場するが、今回は特殊作戦部隊用(らしき)モビルスーツに絞って考えてみた。
 
・地球連邦宇宙軍G-4部隊のモビルスーツ
 OVA「機動戦士ガンダム0080」に、RGM-79G/GS「ジム・コマンド」というモビルスーツが登場する。
 この機体、「後期生産型の拠点防衛仕様」ということになっている(機動戦士ガンダム公式百科事典)が、軍事的には納得のいかないところがある。
 性能が向上した装備は本来、作戦を容易にするために、第一線部隊に優先的に配備される。第一線部隊から戻された旧式装備は、第二線部隊などに再配分され、拠点防衛などに使われる。映画やアニメなどでは、自衛隊の首都防衛師団が最新の90式戦車を装備しているが、実際には違うのだ(近衛部隊などがある国は別)。
 それに、このジム・コマンドの「コマンド」だが、英語では「COMMAND」と表記されている(バンダイHGUCプラモデル)。これは「指揮」という意味だが、だったらこの機体は指揮官用か通信能力向上型なのかというと、そういう設定もなさそうだ。何だか、設定から特徴が見えてこないのだ。
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 そこで、公式設定から離れて、少し頭の中で遊んでみた。
 この「コマンド」は、「COMMAND」ではなく「COMMANDO」ではないだろうか。
 COMMANDOとは、主に突撃作戦を前提に編成され、奇襲・後方撹乱・偵察なども行う部隊のことだ(ウィキペディア)。「コマンド」は英軍の用語で、米陸軍では同じような部隊のことを「レンジャー」と呼んでいる。
 だから、ジム・コマンドは本来、挺進行動など特殊な任務のために開発・生産された高性能機であるはずだ。
 劇中で、ペガサス級強襲揚陸艦「グレイ・ファントム」にジム・コマンド部隊が乗り込んでいたのも、虎の子である「ガンダムNT-1」を守るという特別な任務を持っていたためと考えれば、矛盾はない(劇中の描かれ方は完全なヤラレメカだったが)。
 そんなわけで、コマンド部隊らしく、真っ黒に塗装したジム・コマンドを作ってみた。ジムなのに強そうだ。ディテールがよく分からなくなったが、偽装とは本来そういうものだろう。銃は、コマンド部隊らしくサブマシンガンを持たせたい。そこで設定とは異なるもの(ORE-GUN ウェポンコレクション グレネード付きマシンガン)を持たせてみた。シールドはそのままだが、このタイプはガンダムなどが装備しているものとは違うから、後期生産型の新たな試みとして耐ビーム・コーティングが施されているだろうと思って、下半分を光沢塗装して表現した。
 
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・地球連邦宇宙軍特殊作戦群(ECOAS)のモビルスーツ
 OVA「機動戦士ガンダムUC」に「ECOAS」(エコーズ)という特殊作戦部隊が登場し、専用・汎用のモビルスーツを駆使して八面六臂の活躍を見せる。
特殊作戦専用モビルスーツ
D-50C「ロト」(車両形態)
 
 特殊作戦部隊の装備品全てが専用というわけではない。汎用機の方が使い勝手が良い場合もある。
 汎用機「ジェガン」をベースにしたRGM-89De(左)とモビルスーツ形態のロト(右)の比較
 
 映画「機動戦士ガンダムNT」では、ECOASのものに似たジェガンが要人警護に使われている。確かに特殊作戦部隊は、非常に重要な人物の警護には使われる場合があるが、それにしては弱すぎたので、憲兵隊か何かかも知れない。
「護衛隊仕様」のRGM-89D-ESC「ジェガン」(右)