41日の日経平均は下落で始まり、先週当欄で書いたように、期初の利食い売り、という解説が多くて笑いましたね。いまだに言うんだ、と。

 で、その後もちょっともたついた感じになっています。先週号では、目先はもう一段高を見ているが、1,000円安のような急落をすることがあればいったん手じまいも検討、と書きました。45日は終値ベースでは780円安なので、特に1,000円という数字に意味はないので1000円下げなければセーフ、とうことではないものの、やや微妙なところです。


 チャート的には、日経平均は今年の年初以降右肩上がりで上昇が継続しており、日足一目均衡表ではローソク足チャートが特に引っかかる感じもなく推移していましたが、ここにきてとうとう遅行線がローソク足に接近し、このままだと日柄的には8日、9日にもローソク足を下に割ってくる状況となっています。似たような状況で言うと昨年6月以降の形ですね。昨年は6月から約5か月間横ばいとなりました。今回も同様となると、9月頃までおおむね横ばいになることになります。年初以降の上昇の勢いがどうしても頭に残りますし、セルサイドの習性というのもあって、「しかし今回は半年も調整せずに上昇トレンドに回帰する」と言いたくなるところですけれども、どうでしょう。


 均衡表から見たらそういうことになってしまいますが、実際、4月後半以降に3月期決算企業の決算発表が本格化します。個人的には、日本の景気回復やらを期待して買いが入っているわけですが、実際の決算発表の数字を見たら、ちょっと夢から覚めるのではないかと予想しています。


ひとつの例として、これはあくまでも一例にすぎませんが、 安川電機(6506)が5日に下げています。半導体関係で2月決算なので、他の3月期企業に先駆けての決算発表ということで注目されますが、決算発表は引け後だったと思うので、その前に下落したということになると思います(もし時系列が違ったらすみません)。逆に、明日8日の動きが注目されますが、あまり1銘柄の動きを全体に当てはめすぎるのもどうかと思うので、まあほどほどに見ておいた方がいいと思います。


 安川の8日の動きがどうなるにせよ、指数全体で言うとここまで上がった後での決算発表シーズンとなりますから、控えめな傾向のある会社の今期予想数字を見た上で指数全体が一段高となるのはきつい気がします。ここはやはり、日柄、あるいは価格の調整があると見るのがセオリーと思います。その後であれば上昇のパワーもあるのではないでしょうか。ということで、今来週あたりに高値更新はありうるかもしれませんが、5月いっぱいの調整、という見方は変わりません