日経平均は日足チャートで今年3月、6月に28,300円台で2回天井をつけており、先週末の水準はテクニカル的には戻りいっぱいから上に行くのか試すところ、といえます。短期の波動を当てに行く自信はありませんが、大崩れはしないだろうという見方は変えていません。

 一方、ニューヨークダウは切り返しの動きを見せていますが、コロナ後安値から高値の半値押しの28,000ドル割れまで調整する可能性ありとの見方は変えていません。これが外れた場合、上昇トレンド開始と判断するのはまだ先になりそうなので、安値では買いそこなった、ということになりそうです。


 とまあこんな見立てをしている今日この頃ですが、個人的にはオリックスリートを買いました。予想利回り3%超はいいのではないか、と。米長期債利回りはもう少し上昇すると見ていますが、日本は脱デフレで緩やかながらもインフレが定着すると見ています。したがって、不動産価格や賃貸価格は堅調が見込まれると予想しています。株価の値上がりを期待するものではありませんが、デフレを脱却してもインフレ率は大きく上がらない以上、金利水準は低位にとどまると予想しています。


 ただ、マクロ面での大きな話として、日本は人口はすでに頭打ちですが、ほどなく世帯数も純減に転じるとか。ここまでは単身世帯の増加等で世帯数は増えてきましたが、世帯数が純減となると、いよいよ住宅の過剰問題がクローズアップされる可能性が高いと思います。ただ、普通に考えれば、お年寄りは田舎で若者は都会、というのが一般的なので、田舎の一戸建てが空き家になる一方、都会のマンション等は高付加価値化が進む、と考えればいいと思います。もちろん、人口問題だけを考えれば、都市部の高齢化問題は深刻という側面もあるかもしれませんが、リートは田舎のガソリンスタンドやコンビニの土地を持っているわけではないのです。そうはいっても住宅投資はどこの国でも景気に与える影響は大きいので、世帯数の頭打ちから住宅投資が半永久的に伸び悩むような事態となると、その分日本の経済成長力が低下することになります。中長期的な話ではありますが、この点は気がかりです。


 先日、珍しく車で青山方面から渋谷に向かって走ったのですが、明治通りで渋谷に近付いた時の景色(特に夜)はすごいですね! 渋谷でどんどんビルが建て替わっているのは知っていましたが、思わぬ角度から見て、その発展ぶりに驚きました。今後、海外旅行者の規制が緩和されれば、円安もあって間違いなく外国人旅行者は増えると思いますが、渋谷のあの界隈、具体的には渋谷駅周辺の宮下公園(ミヤシタパーク)やフクラス、ヒカリエ等、相当魅力的だと思います。ということで、地味ではありますが、東急(9005)はいいのではと思います。今さら感はありますが、見たところ外国人観光客はほとんどいませんでした。きっとこれから人であふれかえることになると思います。株価はコロナ直前の高値が2,200円ですから、そこは抜いてもいいように思います。目標が地味ですけれども。