ゴルフ三昧日記・・・下手の横好き ゴルフってやめられない?




「全英オープン」開催週の火曜日、武藤俊憲はメジャー2勝のアンヘル・カブレラらアルゼンチン勢と練習ラウンドを共にしていた。続く水曜日は、チェ・キョンジュ、ベ・サンムンら韓国勢の中で黙々とラウンドをこなす。「だって、日本選手は日本でも回れるでしょう」。練習ラウンドのスタート時刻は申込制。先に名前が書いてあるところに、空きがあれば誰でも入れるという仕組みだ。火曜日、スタート前のアプローチ練習場にカブレラが来ると、「あいさつしようかな。まだ話したことないんですよ。向こうは誰だと思っているでしょうね」と不敵に笑った。



2012年 全英オープン特集



「全英オープン」初日、前半からバーディを先行させて通算3アンダーで終えた武藤は、「悔しいです」と、6位タイスタートにも満足はしていない。「トップまでスコアが見えたので…。6(アンダー)まで行けたし、17番、18番も入っているパットなんで、あの辺がまだまだ」と反省を口にする。それでも、「(全英は)3度目だし、緊張感まではない。自分がどういうことができるのか、やりたいことをやろうとしたら通用したってことでしょうね」と十分な手応えをつかんでいた。



ショットの精度が上がり、「自分のことがよく分かった上でゴルフができている」とマネジメントや精神面でも進歩を感じている。「メジャーですけど、ゴルフをすることには変わりないし、力んでもしょうがないと言い聞かせてできています」と、その姿は自然体だ。初日は穏やかな一日となったが、強風にも心の準備はできている。「問題ないかと言われれば分からないけど、バンカーに入れないこととラフに入れないこと。要求されているのはここしかないので、要求通り忠実にプレーしたい」と、シンプルに前を見つめた。(英国リザムセントアンズ/今岡涼太)