前記事を削除しました。
概要ならびに意見の部分はそのとおりで、沢山のコメントも頂戴しましたが関係者各位へのご迷惑になってはいけませんし不本意でもありますので。
でも、この事だけは改めて申し上げたいと思います。
命を奪い人生を奪い、永遠に希望を奪い笑顔を奪う。
それが交通死亡事故です。
そしてそれは小さな、本当につまらない、バカみたいな不注意や違反から起こったり、悪魔の書いたシナリオとしか思えないような不可抗力的タイミングの重なりで起こります。
殺意のない死。意思のない死。
だからあまりに哀しい。
車と人ならどちらが悪かろうが死ぬのは人です。
運転者に落ち度がなくても人の命を奪うのは運転する人です。
これ以上、誰も悲しい思いをして欲しくない。
切にそう願います。
あるプロトタイプスチールシャフト
島田ゴルフ製作所社で作られたあるプロトモデルシャフトの試打クラブを組みました。
師匠から「組み立てを担当したものは一番最初に実戦使用する権利を与える。」とのお達し。
同門下生のT氏は店の仕事が忙しく、M氏は自分のクラブを組むのに忙しくて辞退されたことを受け、
「組みます!」と手を上げました。
土曜日にヘッドとシャフトを受け取って帰り、月曜日の実戦使用に間に合わせるべく大急ぎで組み上げ。
(ん?納品を待ってくださっているNさん、Mさんから「俺のクラブはどうなっとんじゃい!
」とのお声・・・ごめんなさい![]()
)
昨日、今年最後のホームコースでのラウンドでした。
最重量級シャフトと同等の重さで、1番手軟ずらしに装着してあるとはいえXフレックスなんですが手強さや手に負えない硬さというものを全く感じません。
このシャフトを作った島田ゴルフ社の製品に共通している
「振動数はメッチャ硬い数字が出るのに打ってみるとスムースに良くしなって弾く」
という味の特徴がよく表れていると思います。
そして本当に球がよれずに真っ直ぐ弾き出されていきます。
実はこのシャフト、このメーカーさんにオリジナルシャフトとして作ってもらおうと考えている重量級シャフトのプロト(叩き台)でもあります。
あらためてこのシャフトは是非実現させたい!と思いました。
現在この重量帯のシャフトとしては実質的にダイナミックゴールドしかありません。
この味わい、そしてこのメーカーさんの素晴らしい品質管理レベルを思えば
「このシャフトが世に出たら・・・」と思うと今からゾクゾクする思いです。
市販クラブの「外から見えない」問題点
市販ブランドクラブをショップで購入したら、そのまますぐに使わずに少なくとも最低限の調整をしてから使いましょう。
そうでないと折角の正しいスイング、正しいヒッティングに対して正しい結果が出ない(=球が真っ直ぐ飛ばない)し、折角の素晴らしい設計のクラブ(ヘッド)をその設計値どおりに活かせませんよ。
これは当工房のホームページでも過去のブログでも、店頭でも、何度も申し上げてきました。
ゴルフクラブは「道具」。
宮大工の棟梁でも刃の歪んだ鉋ではきちんと仕上げられないし、一流プロでもきちんと組まれていないクラブではナイスショットは打てません。
特にクラブセットの中心になるアイアンセットについては、最低限ライ角を調整すること。
これが不適切だったり番手間のピッチがバラバラだったら球は曲がり、番手によって球筋がバラバラになります。
次に全番手を同じタイミング、同じフィーリングで打てるようにバランスを整えること。そしてグリップの太さを自分の手の大きさやフィーリングに合うようフィッティングすること。これをお勧めします。
誰が使うかは分からずに店頭に並べられているクラブですからグリップは下巻きテープ1枚で「付いているだけ」です。
もう一歩踏み込んで、ほとんど全てのクラブに施されている「ネック内のバランス合わせのための重量物」を取り除き、ヘッドとシャフト両方の本来の設計どおりの性能と味わいを発揮できるようにしてやる「分解大掃除」。
当工房では「フルチューンナップ」というタイトルで行っている調整です。
この大掃除にはもうひとつ、大きな意義があります。それはシャフトの直線性の確認検査。
ヘッドはもちろん、シャフトやグリップも再利用できるものは再利用するのが基本ですが、このシャフト・・・特にスチールシャフトは曲がっているものが結構装着されています。
この動画は先日、ある有名ブランドのアイアンから外した重量級スチールシャフトを検査している様子です。
ベアリングで3点保持する台にシャフトのグリップの口が来る位置を合わせて載せ、静かに回します。
このシャフトがゴルフルールの「付属規則Ⅱ」に求められているとおり「反りや歪み、扁平がなく、真円断面で真っ直ぐ」であればまったく振れずにそのまま綺麗に回るはずですが・・・・
結果はご覧のとおりです。
シャフトのラベル向きから見て、このシャフトは構えたときにトゥが上に反りあがる方向に装着されていました。
ということはグリップ中心軸ラインからすれば少しアップライトになっていることになります。
それだけではなく、ただでさえヘッドの重心はシャフトの中心軸よりもトゥ側にあるものがもっと離れるわけですから振りにくかったと思いますね。
因みにこのセット、5番~PWの6本中2本がこういう曲がったシャフトでした。
もしバックフェイス側(3時方向)に反っていたら最初からしなってしなり戻らない、9時方向なら最初からヘッドが走った形でしならない、6時方向なら最初からトゥダウンした形でつかまらない、
斜めに入っていたら・・・・いずれにしても随分振りにくいクラブでしょう。
でもこの「反り」はクラブの形になってしまったら目で見ても分からないんです。
ご自分のアイアンセットで「この番手だけどうも感じが違う、上手く当たらない、球が曲がる」そういうことはありませんか?
もうひとつコワイのはこのくらいの反りはこのメーカーの「自社内検品基準」に照らしては「完全に合格品」として出荷供給されている、という事実です。
このシャフトは世界的に最もポピュラーなシャフトのひとつであり、その設計性能はさすがに素晴らしい良いものですが、曲がっていてはその性能どおりには働かないんじゃないでしょうか。
いくら練習しても上手くならない、のはいったい何のせいでしょうか・・・?
