クラブ職人の徒然草~2 -390ページ目

真夜中のお菓子



東京赴任中のお客さま

オーダー頂いたアイアンセットのお引き取りでご来店。

お土産にいただきました。


うなぎパイV.S.O.P ~真夜中のお菓子~

Very Superior Old Pale な味がするかな?

いつもお気遣い頂きありがとうございます。

ごちそうさまです~‼️

阿倍王子神社 秋祭



地元の阿倍王子神社の秋祭り。

お神輿が15年ぶりに復活しました。

50人以上の担ぎ手が集まり盛大に練り歩いています。


ゴルフの精神とルール

先日のプレーでの出来事について。


心の師として尊敬する故、夏坂健氏のゴルフエッセイにしばしば登場する言葉です。

「ゴルフのルールは本来3か条だけで良い。
1、ボールはあるがままにプレーする
2、自分に有利にふるまわない
3、他人に迷惑を掛けない」

この第2項目はゴルファーとしての精神、資質の根幹を成すものだと思います。



ボールがそのホールの左側のラフ内を通っているカート道路から20cmほど内側(フェアウエイ側)のラフに入ったところで止まりました。

カート道路の外側は盛り上がってスタンスの取りにくい地形のラフです。


そのまま打つにはスタンスがカート道路に掛かるので「動かせない障害物からの救済」を受けることにしました。


処置の手順としては

ホールに近づかず、その障害物をボールのライ及びスタンスが完全に避け得て、元の位置から最も近い位置(=ニアレストポイント)を決めます。

クラブを持って正常なアドレスを取った時の球の位置がニアレストポイントになります。

この時、アドレスを取るのに使用するクラブは「障害物が無ければ使用したはずのクラブであるべきである」とルールには記されています。

クラブの長さによってはニアレストポイントが変わってしまってしまうからです。


カート道路の外側すぐの芝上の位置(ボールが置かれる位置)とカート道路内側ぎりぎりにスタンスしてクラブを構えたときのヘッドの位置(=ボールの位置)で、元の位置から近い方がニアレストポイントということになります。

今回の僕の場合、使用しようと決めた5番アイアンで距離を測ったら内側の方が少し近かったのでそちらにマークをして1クラブレングス以内にドロップをしようとした、その時、

僕のマーカーではない同伴競技者からクレームが付きました。


「確かにその決め方で決めたニアレストポイントは内側の方が元の位置からは近いが、内側にドロップする場合は球ボールの止まる位置が外側でドロップした場合より元の位置から遠ざかるから外側の位置をニアレストポイントにすべきだ。」


とのことです。


僕は「ニアレストポイントはどちらが元の位置から近いか、が決める理由であって、そこから1クラブレングスの区域が元の場所から離れるか近づくか、はニアレストポイントを決める理由ではないはずです。」

と反論しました。

彼は「では両方の位置からプレーをして競技終了後に競技委員に確認すればよい。」と言われましたが、僕のマーカーの同伴競技者が「ワタナベの解釈が正しいですよ。」と説得してくれ、その場を収めてくれました。


その時、クレームを付けた方がボソッと「自分に有利にならんようにするのがゴルフの精神やけどな・・・」とつぶやいたのが聞こえてしまったとき(注:彼は聞こえよがしに嫌味を言うような性格の方ではなく、清廉な考え方の持ち主で素晴らしいゴルファーです)、

あ、まだ納得されてないんだな・・・と思い、そのようなゴルファーだと思われたのだろうか、と悲しい気持ちになりましたが、そこで言を返しては全く口論になってしまうと思い、聞こえなかったことにしてプレーしました。




ニアレストポイントを決め、そこから最も長いクラブであるドライバーを使って1クラブレングス半径のドロップエリアを決め、そのエリア内にドロップしたボールが転がってドライバー2本分の距離以内でホールに近づかずに止まった位置が元々あった深いラフの区域内ではなくフェアウエイ上にあった時、

このボールはインプレーです。


これでは自分に有利になり過ぎる。障害物からの救済は受けるにしても元々の悪いライから大幅に有利になるのは甘受できない。
そう考えてそのボールを拾い上げ、元々と同じラフ区域に止まるように再ドロップしたら

インプレーのボールを動かした1打罰が付きます。

そのまま戻さずに打ってしまったら

誤所からのプレーで2打罰が付きます。

訂正プレーをせずにそのままホールアウトしたら

競技失格です。


ルールに規定されたとおりに処置したら最悪の状況から最高の状況になった。

これは「自分に有利にふるまわない」という精神に反するものではありません。


ルールに精通し、ちょっとでも有利な状況になるように考えてルールを正しく、そして上手く適用することは決してアンフェアなことでも卑しい行いでもありません。



冒頭の夏坂健氏のエッセイに

ルール通りに処置したら深いラフにあったボールがフェアウエイにある。これはゴルフの精神に反する。元々そんなライにボールの打ちこんだのは自分の責任なのだから。

そう判断したその清廉で潔い考え方を持った青年がラフに止まるように処置し直してプレーしホールアウトした後に
「自分の信念に基づいてそう処置した」と胸を張った次の瞬間、競技失格を言い渡され、ナショナルオープンに出場するほどの腕前を持った彼はすっかりゴルフへの情熱を失ってしまった。

という内容の一文があります。



僕は彼のことが心から残念で、彼のことを心から愛したい、心から尊敬したい。