クラブ職人の徒然草~2 -165ページ目

ゴルフクラブを1要素だけで考えることの危うさ

最近、初めての方から多いご依頼内容
その1、ライ角調整
それも、何度フラットに、または何度アップライトに。

その2、グリップ交換

最近、特に訊ねられることの多い質問
〇〇(外ブラの有名なヘッドモデル)って飛ぶんですか?良いんですか?

いずれもYOU TUBEの影響かな、と想像します。

その1の質問に対しては
調整できますけど、それだけで良いんですか?何度アップライト(フラット)は何を根拠のご指示でしょうか?
と、問い返すことしばしばです。

問:それだけで?って、どういう意味ですか?

答:ライ角変えるとスイングバランス変化するでしょう?そもそも、ショップの棚から降ろした市販品なら元々のバランス(=ヘッドの利き具合)がバラバラ。ということは上げて振り下ろすタイミングがバラバラ。また、元々のバランスはそのシャフトの硬さに対して適切ですか?
そもそも、そのシャフトは貴方ご自身に対して適切ですか?

それと、ショップの棚から降ろした時にヘッドのネック周りに小さなアタリ傷などありましたか?当然無いですよね。あったらキズモノ、不良品ですから。
でも、工場から上がってきて組み立て担当者に渡されたヘッドがカタログ通りの数値0.5度ピッチのライ角、3~5度ピッチのロフト角、という精度で上がっていると思いますか?しかも、ネックの穴とシャフトの太さには隙間があって、接着する角度が変わるだけでコンマ数度なんてすぐ変わっちゃうのに、その製品が調整の必要のない精度でカタログ値通りだと思いますか?

傷が無いという事はカタログ値通りになるよう調整はされていないということ、調整しないことが前提なら確認計測つまり検品すらしてない、ということですよ。

ピッチも数値もバラバラのまま、全部を何度動かす。で良いんですか?

ライ角を1度動かす、ということは貴方の身長が標準的な身長の方と比べて少なくとも10cmは高いか低いか、という事を意味しますが、極端に低身長または高身長ですか?

その2のついても
交換するだけで良いのですか?と問い返します。

問:するだけで?って、どういう意味ですか?

答:グリップが変わり、下巻テープの巻き数が変わればスイングバランスが変わりますよね?ヘッドが軽くなるわけではないのですが、やはりスイングするタイミングに影響は出ると思いますが、それは調整しなくて良いのですか?


〇〇って飛ぶんですか?良いんですか?

貴方にとって適切なシャフトが装着され、適切なロフトであって、適切なフェイスアングルであって、適切な長さであって、適切なスイングバランスであって、適切な重さ・太さ・握り心地のグリップが装着されていれば、飛ぶでしょう。
良いかどうか、は貴方ご自身の主観の問題です。


理屈っぽい、めんどくさい、説教くさい店主やな、と思われるのは仕方ないですが、
僕、何か特別な事、ゴルフクラブにだけ適用される特殊な話、言ってます?

でも、バリバリの理系頭で超優秀な方がこういう質問されて、僕の答えに「???」ってなるんですよ。

球を打つための道具であるゴルフクラブ。という視点に立てば、振るために握りやすい事、重過ぎず、軽過ぎず、硬過ぎず、軟らか過ぎずでタイミング良く振れることが重要で、その「重すぎない、軽すぎない、硬過ぎない、軟らか過ぎない」は個々人によって異なる相対的な要素であること、という話はごくごく当たり前で「ああ、そらそーやわなぁ」と言われて当たり前で、「いや、そらちゃうで」と反論する人はいないでしょう。

一要素だけみて短絡的に考えるとどこかのショップの店員の餌食になりますよ。

因みにYOU TUBEで多くの方が公開されているグリップ交換、もし僕が同じことをやって「はい、出来ました。」とお客様に納品したら、その場で即破門です。

三浦技研PI-401入荷


三浦技研のストロングロフトモデル
PI-401

ストロングロフト効果を有効に活かすFP値、ソール形状設計、

飛距離性能のための高硬度軟鉄薄板構造、

今まで何度かこういうコンセプトのヘッドに挑戦しては自ら離脱した三浦技研社ですが

これは良くできていると

実際に組み立ててみて思います。

#5〜PW,GWの1セット。やっと入荷しました。

無観客試合に・・・(T_T)

5月の7日(予選)、8日(本戦)に予定されていたJPDA(Japan Professional Doracon Association)の大会。

兵庫県の生野高原CCでの開催に当店がお付き合いいただいている選手が「史上初めてのケースとしての女性枠」で出場される!ということで

生れて初めてドラコン大会を観戦に行く予定でした。が、緊急事態宣言の発出をうけて無観客試合に・・・・。

実はこの選手、その世界では「虎ちゃん」の愛称で有名な方ですが「桃若 直虎」プロ。
ニューハーフからホルモン治療を経て、晴れて女性枠への出場を認められた初めてのケースです。
(選手プロフィールはこちら。このページでは性別はまだ男子になってますが)
(ユーチューバ―としてもご活躍です。こちらをどうぞ。)

阿倍野の空の下よりご活躍を祈念申し上げます。