「マスターに叱られる」? | クラブ職人の徒然草~2

「マスターに叱られる」?

お客様からクラブの診断、調整を承る案件では当然ながら持ち込まれたクラブの仕様を拝見し、さらには数項目の数値も計測して診断をするのですが、

細かく計測して数値を判断する、という工程に至るまでも無くそのパーツの組み合わせから、このクラブで今どんな球、どんなミスが頻発してどういう状況に陥っておられるか、が

お客様の口から伺う前に「見てたん?」と言われるくらい言い当てられてしまうケースが結構あります。

なんでそんなん分かるんですか?と驚かれることもしばしばですが、それは僕自身が肉体的に劇的変化をする50歳台を過ごし、その間に自分自身を実験台にして様々な仕様を試し、泥沼にはまりかけたり快復方法を見つけたり、と、散々もがいた経験があることは小さくないと思います。

また、多くの上級者の顧客から伺ったお話で答合わせが出来ていることも経験値の一部として蓄積されていると思います


ですから、こういうのを今使ってるとこういう状況に陥って、こうなる可能性すらあるから最低でもこの辺りにしといたほうが良いと思いますよ。

みたいな話をすると、「あぁ、またマスターに叱られたぁ」と、まぁ半分上段半分真面目に仰るお得意様もおられます、、割と多く。

叱るなんてとんでもないですが、もしかしたら脅して我田引水してる?と思われてることもあるかもしれません。

クラブ診断なんて、いわば言いたい放題と思われても仕方ない側面がありますから、霊感商法じゃないですけど、あなた、このままこれ使ってたらダフリ地獄と右ペラ沼から這い上がれませんよ、みたいな話は実際あります。

でもね。信じてください。

ツアープロのレベルでも左に行くクラブ(注:正しく振って正確なショットを打てる人だからクラブが左に行く仕様になってれば仕様通りに左へ行く)を左へ行かさないように振ってたら謎のスランプに陥って、真っ直ぐ行くように調整したら原因が納得できてリハビリ順調の答えが返ってきた、という事例もあるんです。

すべてのお話(説法)はお客様のためです。

決してお客様の優位に立ってえらそーなこと言って気分よくなりたいんじゃないんです。
実際、そーゆー方おられますが、僕が人として商売人として最も忌み嫌う人種です。