追悼 | クラブ職人の徒然草~2

追悼

作家、経済学者の堺屋太一氏が逝去されたとの一報。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。


もう40年近く前

ちょうど就職活動を始めた頃、堺屋氏は「峠の群像」というベストセラー小説で赤穂藩断絶と現代を重ね合わせて経済とは、人とは、を問う斬新な視点で時の人でした。

昭和50年代後半に差し掛かり日本経済は昇り調子

金融界や石油業界、大規模設備製造業が好調で人気企業でした。

ある住宅業企業の会社説明会が堺屋太一氏の講演があるとの事で聴きに行き、そこで貰った言葉が僕の進路というか人生の方針を決めました。

「皆さん、今、金融界がエエかな、石油業界がエエかな、住宅・不動産も給料エエやろか、て考えてるでしょ。今調子が良い業界は10年後は必ず苦しくなってます。これは経済のサイクルなんです。」

「じゃあ、自分が人生を成功させるにはどの業界を選んだらエエのか、それを決める決め手は『心から好きな事かどうか』です。目の前の給料がエエかどうかなんて10年後には関係ない話。ホンマに好きなことをやる、好きな業界に入る事が人生を成功させる確率が最も高い事です。」

あ、なぁんや!そんな簡単な事で良かったんや!

それならもう決定やん!

その頃、テニスボーイだった僕は今後の人生テニスから離れることなんて絶対考えられない、そう思っていました。

アディダスやFILAで一世風靡していたウェアメーカーのDESCENTEを挑戦先に選んだのは実家が洋服屋だった影響でしょう。

その後、紆余曲折を経て現職ですが、やりたいこと、好きなことを必死でやることが人生の成功に繋がる。の信念は生き続けていたと思います。

堺屋太一先生は僕にとって大恩師の一人なんです。