先日のお客様ですが、本当に悩まれてました。
Fittingではなく、本当に効果があるのかという疑念があり、測定していただけないかということでした。
事の始まりは、あるお店でアイアンセットを作製したのが始まりだったそうです。
自分専用に作製したアイアンですが、調子がいまいち、期待外れのアイアンに悩んでいたそうです。
そんな時、友人の方に相談すると、違うお店で相談してみたらと助言を受けたそうです。
そして、その友人の紹介であるお店へ
クラブを見てもらうと、あそこが悪い、ここが悪いと、ダメ出しの連続だったそうです。
そして、その結果から、クラブを組みなおす結果になったそうです。
組みなおすだけですが、相当の金額が必要だったそうです。
しかし、購入するよりは安上がりということで、お願いしたそうです。
そして、その組みなおしたクラブを今回持ってこられたということです。
”組みなおした”と書いた時点で、予測のついた方もいらっしゃると思いますが、シャフトのロゴは必殺のあっち向いたりこっち向いたりです。
そして、これまた必殺、異物の混入で、アイアンのバックフェイスには鉛がべったり
こんなに貼ると、クラブの○○がシャフト軸線と大きく離れてしまうために、シャフトへの影響は相当なものになりかねません。
しかし、そんなことより、異物が相当な悪者と言いたいがための、重量不足分の補填のためなんでしょう
そして、これも改善には程遠かったようで、当店へ
当店で何をしたかったのかというと、”GEARS”でそれぞれを測ってほしいということでした。
特別な測定のために、5番アイアン、7番アイアン、9番アイアン、3本のみの測定とさせていただきました。
結果はというと、3本は全く違うクラブと言っても良いぐらいの、散々な結果となってしまいました。
説明はつくので、詳しく説明させていただき、まずは、撓り方が同じようになるように、不要なものはすべて取り除きました。
なぜかも説明させていただき、今後この状態で少し使っていただくことにしました。
そして、この事の始まりであったクラブ、本当に期待外れだったのかということですが、相当間違っていたクラブではなかったようです。
ではなぜかというと、飛球理論のD-PLANEをご存知ではなかったようで、そのために、予想外の弾道が出るたびに、手首をこねながらフェイスの角度を操り、その影響でボールが右に左に飛んでいたという、単純な事のようでした
初めに気付いていたらと、後悔を口にするお客様でしたが、神話って怖いですねと、言われていました。
本当に効果があるのかないのか、その人の気の持ちようにもよると思います。
しかし、技術の発達や物理、科学によりどんどん解明される色々なことを、いつまでも信じないで、神話をお客様に勧めるのは、どうなんでしょうね