雑誌はYouTubeでは、こんな数値が良いみたいな、俗にいう適正と言うものを書きたがります。
そんなことが言われるようなものなら、その雑誌やYouTubeを見た方々は、それを信じることでしょう。
なので、日本のゴルフ界には間違ったことを信じてる人が山ほどいらっしゃいます。
と言うことで、そんな間違ったことをUSPGAのSTATS(統計)から検証していきたいと思います。
第一回は、ドライバーの打出角です。
弾道測定器が色々なところに設置されるようになり、このようなデータが簡単にわかるようになりました。
ですが、フィッティングをしてると、何度が良いんですか? 平均は?と言う方が大変多いのが現状です。
その都度、私はそんなものありませんとお伝えいたします。
なぜなら、人それぞれ.体格が違うように、打ち出されたボールの質も違うのです。
それをすべて同じように、何度が良いというのは明らかな間違いです。
と言うことで、巷の適正な打出角と言うのを調べてみました。
USPGAのデータが元なので、相当早いデータが基準になりますが、一つの目安にはなると思います。
まず50㎧の場合は、①11度、②12度~13度、③13度~14度 とバラバラです💦
ではUSPGAの選手です。
①Paul Peterson選手ですが、ヘッドスピードは、104.46mph(約46.7㎧)です。
この選手の打出角は、14.03度
②Matt Kuchar選手は、107.36mph(約48㎧)
打出角は、12.38度
③Brandt Snedeker選手は、107.54mph(約48㎧)
打出角は、11.81度
④BrianCampbell選手は、108.34mph(約48.4㎧)
打出角は、9.00度
⑤Max McGreevy選手は、ヘッドスピードが111.92mphで、50.03㎧です。
ほぼ50㎧で、10.31度
となります。
USPGAのSTATSでは、平均が10.12度で、最も高い選手が14.03度、先ほどのPaul Peterson選手です。
逆に最も低い選手は6.12度、Alejandro Tosti選手です。
ちなみに、松山英樹選手は、平均の10.12度です。
Rory McIlroy選手は、10.89度。
Scottie Scheffler選手は、10.60度。
Xander Schauffele選手は、10.37度。
いかがですか?
ヘッドスピードが〇〇㎧だから打出角は〇〇度ですと決めつけるのは少し無理があるのではないでしょうか?
フィッティングをするうえで、ある程度の正解みたいなものがないと難しくなってしまうので、そのような”適正”なるものを決めつけて、それを目指して数字合わせをしていく、それが現在の日本のフィッティングになってしまっているんです( ;∀;)
次回は、スピンについて検証していきたいと思います。