スポーツやビジネスにおいて、能動的な役割をしてくれるのは数字だ。言葉にもポジティブな要素はあるが、基本的に言葉は、分けることによって分かるものであり、統合のエネルギーよりも分散のエネルギーのほうがつよい。

 

だから、座禅やスポーツの協議中に言葉をイメージすると集中力が高まらないケースが多い。

 

私の場合、集中するときは、言葉を浮かべずに、数字をずっとカウントしている。

そのほうが、集中力を維持することができるし、数字をカウントするリズムを一定に保つことに集中できるからだ。

 

ビジネスのパフォーマンスを、すべて数字化するのは難しい。

客観的に評価する場合はなおさらだ。

 

しかし、勘違いしないでほしいのは、一人称として個人のパフォーマンスの最大化には、数字を使うことは難しくない。そもそも能動的活動というのは、一人称の活動であり、一人称の活動の最大化には、統合力を発揮する数値を使うことが最も効果的だ。

 

例えば、

呼吸は、3吸って、6吐く

20分仕事したら、5分歩く

 

といった具合に、数字でリズムをつくるとフォーカスすることができる。

 

逆に、言葉は分ける作業に役に立つ。悩んでいる場合などは、体のコリといっしょで凝縮してしまっているので、ほぐす必要がある。そんな時は、絡まった糸をほぐすように、リラックスして言葉で分けてあげる必要がある。

 

このように、数字は統合、言葉は分解に活用するとよいと思う。