ゴルフの上手な人を見ていると、実際のクラブヘッドの動きと、意識した動きにワンポイントずれがある。このワンテンポの「ズレ」が、表と裏の二進法である。
物を動かすのに、我々の意識が先に来る必要がある。これが人間からすると表の意識。そこにワンテンポ遅れて物理の動作がくるという法則。
私がゴルフで重要視するのはリズムで、自分の場合は1,2,3,4,5,6のリズムでスイングしている。
1,意識としての始動
2,クラブヘッドの始動
3,意識としてのバックスイングの完了
4,クラブヘッドがビジネスゾーンへ到達(右腰と並行のポジション)
5,意識としてのボールへのインパクト
6,クラブヘッドがボールにヒット
このように、意識の裏側に物理現象が起こるリズムと一定のズレが発生するテンポが重要だ。
おそらく、ロボットの開発においても、このリズムをつくれるかどうかだ。
ゴルフは静→動という前提でプログラムできるので、この方法がもっともよい。
しかしながら、これがスタティックではなく、ダイナミックな条件となるとかなり難しい。
おそらく、ドローンのような飛ぶロボットは、ダイナミックな環境となるので、よりテニスのような反射機能を重視するひつようがある。
一方でゴルフや野球のピッチャーはスタティックなところからの始動となるため、このプログラムが使える。
仕事においても同じことが言えるだろう。私のような新規事業の立ち上げが得意とするのは、スタティックなところから始めることができるからだ。一方で、ダイナミックな環境で経営することが得意な人もいるだろう。
ロボットにおいても、スタティックなコンディションで使うものと、ダイナミックな環境で使うものでは設計が変わる。
スタティックな環境で動くロボット開発は、このような店舗やリズムをイメージして設計するのがよいだろう。