(^ー^)ノ
42 | 今と昔のパターの違い |
前に素材やその製法、重量などが違ってることは書きました。
今回は違う角度から。
パターやその他のクラブというのは、その時々、
ゴルフをする環境に合わせ変わって来ました。
例えば、糸巻きバラタカバーのボールが主流なら、
パーシモンのフェイスインサートはペーパーファイバー。
その時のパターは、真鍮合金のピンパター。
もしくは、アイアンと同製法の軟鉄鍛造のL字やキャッシュインと呼ばれたT字。
これらの多くはフェイスも単一素材。
ツーピースのボールが主流になると、樹脂フェイスインサートのパターが登場。
ゴルフ場のグリーンの芝質もアジアでは一般的なコーライグリーンから、
ベントグリーンに代わり、転がりが格段に良くなった。
ストローク自体もコーライグリーン時代は、
重く転がらないのと、芝目が強いことから、
強くヒットするタップ式が多く、それにマッチしたのが、
ヘッド重量が軽く硬いシャフトのパターだった。
マスターズの超高速グリーンを何度も制したベンクレンショウの8802は同時期同形状の8813より軟らかいシャフトが付いていた。
と言う具合にザッとではあるが、過去の変遷の具合を紐解くと、
その時代のグリーンの芝質や主流のボール、
それに付随するかのようなストロークの変化によって、
現在のパターは概ね似たようなものになっている。
それを考えれば、今の時代に昔のパターを使うメリットも、
また、使ってる人がほとんどいないのも理解出来るでしょう。
時代は刻々と変わり行くもの。
その波に乗じることが出来ないと、取り残されてしまうと言うことです。
現在主流の46インチのチタンドライバーで300ヤード飛ばせる人でも、
30年前のパーシモンにスチールシャフトで42.5インチのドライバーでは、
ヘッドスピードが50超の人でさえ、230〜250ヤードが良いとこという現実。
ゴルフにとっては、「時代錯誤」は全くもって意味を持たないものなのです。