暑い日が続きますね。


お体にはお気を付け下さい。


これから何度も訪れるであろう猛暑の日には、

涼やかな音楽を聴きたいものです。


昨日、ピアノコンサートを聴きに行ってきました。

最終曲で、ショパンの「アンダンテ・スピアナートと

華麗なる大ポロネーズ」が演奏され、とても豊かな

気持ちになりました。


ピアニストの方は、この曲を「」とイメージされ、

私たちに音を届けてくれたんです。


夏の雨上りにかかった「」。


実にすがすがしい

風物ですよね。色もパステルで美しい。


ショパンのこの作品もイントロは、彼らしく優雅で

ロマンチックな旋律を創り出しています。


」が現れてきたような映像が思い浮かびます。


目を閉じると鮮明に映像が浮かびました。


この曲の後半は、ショパンらしくない(?)力強い

音楽です。21歳ころの作曲と聞きますから、若さゆえ

のエネルギーなのかもしれませんね。


本人が愛する祖国ポーランドを想起させる

民族音楽が取り入れられているのでしょう。


明るく強い仕上がりです。


前半と後半で曲想ががらっと変わるのも

面白いところです。ですが、後半の強さの中にも、

さすがショパンと思わせる優美さ、スタイリッシュさが

取り入れられている感じで、とても素晴らしい音楽だと

感じました。


やはり天才ですね、彼は。


ところで、今回のコンサートのピアニストは、

下條恵理子さんという方。


横浜のフェリス女学院や米国でピアノの研鑽をされた

新進気鋭のピアニスト。


今回は、デビューリサイタル

ということで記念の演奏となりました。


自分の曲へのイメージを演奏前に思い浮かべられて

いるのか、ピアノの鍵盤を打ち始める前に

ふっと天井を見つめる姿が印象的で、これも

集中心を高めるひとつの動作かな、と勝手に

感じたりもしていました。


そして、1音1音に込める熱が伝わってきました。


とても素晴らしい演奏で、立派な避暑に

なりました。


ありがとうございました。