歌舞伎役者の市川海老蔵さんの妻・小林麻央さんの

乳がん報道の件。


男性の身で分からぬことも多々ありますが、

末期だということで

ご本人は相当つらいと想像できます。


病、それも死に至るかもしれない病の床に

伏せると、人間誰しも考える時間が多くなり、

考える事も増えます。自身が日々活動してきた

ように動けないから、余計に考え事が多くなるものです。


とりわけ家族の方がたのことが一番心配でしょう。

その中でも幼いお子さんのこと。


さぞ、おつらいでしょう。


重病に伏せ、もしかすると自身の身に最悪なことが

あれば・・・と不安になるだけで、真っ先に思い浮かぶのが

家族のことだと言われています。


普段はワーカホリックで、家族のことも顧みなかった人が、

死に直面すると「もっと家族と過ごす時間を

増やしておけばよかった」と後悔することが多いと

聞きます。


どうしてなんでしょうか?


それは、人間は本来、知や理よりも情や

感覚で行動を起こすことが多いからだと

思います。


世の中の経済活動を思い浮かべて見て下さい。


売れる商品、売れる株式、売れるタレントなどなど、

感情に揺さぶられて買ったり支持したりするのでは?


その商品が自分に感動を与えてくれるからでは

ないでしょうか?


話を元に戻すと、死の直前、家族とのことを

思い出すのは、時には喧嘩し

時には励まし、支えあってきたからではないでしょうか?


当たり前のことなのですが、一番身近にいて味方に

なってくれてきたのは家族だからでは?


仕事ももちろん大事ですが、人生で一番大事なのは

家族だということなのでしょう。


空気のような存在で、いつも傍らにいる。

そんな当たり前のことが、死を直面した途端に、

当たり前でなくなる。こんなに大切なものだったんだと。


そんなことを感じさせてくれた今回の

報道でした。