ゴールデンウィークに入り、東京エリアは

晴天続きで、薫風香るいい季節に

なってきました。


少し暑い陽気ではありますが、こんな時は

アップテンポで小気味よい音楽を聴きたくなります。


クラシック音楽のジャンルで、こういう音の連続性が

素晴らしい曲というと、モーツァルト

ピアノ協奏曲23番の第3楽章が思い浮かびます。


よどみなく続く音の連鎖・・・・・

これは、風が間断なく吹き、森の中の木々や葉を

揺らし続ける音に似ていると感じます。


このモーツァルトのコンチェルトは、まさに

自然のゆらぎを音で表現した代表格だと

思っています。


風は、目に見えないから耳と肌で感じる

しかありません。それだけに聴く・触れ合う

感覚が研ぎ澄まされます。


竹が密集し、風によって木の部分がしなり、

笹の葉がそよぎながら擦れ合う音がすると

実に心地いいものです。


これに、新緑の香りが加われば最高。


四季を感じることのできる日本では、

この時節は1年の中でもベストシーズンと

言ってもいいのではないでしょうか。


自然の営みは留まることなく動き続けています。


それだけにモーツァルトの23番は、

人間よりも自然の胎動を強く感じます。


この胎動が胸に迫ってくる勢いがあり、

感動を盛り上げてくれます。