いつも


こんな傲慢で拙いブログを読んで下さっている







大変奇特な読者



Jさんから







一通のメッセージが届いた。








長文過ぎて(笑




文字数制限のあるメッセージではとても伝えきれないだろうと思い


「記事にさせて下さい」とお願いしたところ快く引き受けて下さった。








要約すると




・1年でHDCPが8つ下がった


・2名の弟子ができた


・ひどいレッスンが実在する現実に驚愕


・アベレージの自分が他人に指導することへの葛藤


・その喜び


・教えることによる気付き


・ゴルフを通じた出会い





そんな内容だった。









特に弟子ができたことに関して




まだアベレージの自分が人に教えることの不安と葛藤は


今でも感じていらっしゃるようで






多分それは私のブログの影響で(笑









この部分に関して


改めてお伝えしたいことがあって記事にしようと決めた。






私が言いたいのは






「頼まれてもいないのに」教えたがるな





ということ。







たとえ100叩きであっても


初心者からすれば神様だ(笑







その優越感に浸りたくて教えたがるのが教え魔最大の特徴。





自分より弱い者


自分より年下


自分より経験が浅い


自分より力量が劣る


自分より立場が下







「相手のため」ではなく


そんな立場を利用して支配欲を満たしたがるのが





教え魔。








ゴルフブログを読むと






自分より下手くそだと感じた女性ゴルファーブログを見つけると


すぐアドバイスしたがる奴らが





うじゃうじゃわんさか(笑







相手のためを本当に思うなら


実力もない自分のアドバイスなんて迷惑なだけだと思うのが





良識でありマナーであり


一般常識なのに





我慢ができない。









リアルでは


その数の何百倍も存在する教え魔。









そういう奴らのコメントやアドバイスを



”上手に聞き流す”のも






メンタルトレーニングだと指導はしているが(笑











半年レッスンに通ったが


まともな指導をしてもらえず





妻と行ったゴルフバーのシュミレーションでは


クラブすら握ったことのない妻に負けてしまった





Aさん。





コースデビューもしないまま


ゴルフをやめようと思っている











会社の同僚から相談を受けたJさん。








ラウンド経験ないまま諦めている彼に


一度ラウンドしてから決めれば?







Jさん。







一緒に練習へ行くことになり


自分にできる範囲のアドバイスをして




すぐに弾道が変わってきたと。





その成果だろう。


練習を見て欲しいとお願いされて





Jさんに弟子ができた。








何度か練習し


ショートコースに誘い





去年の末にめでたくコースビュー。





初ラウンド


126という立派なスコアだったそうだ。







ゴルフの楽しさをわかって欲しいという気持ち


上手くなれるはずだという情熱は






お金を取って


おざなりに指導する





プロと名のつく指導力なき者たちよりはるかにいい指導に繋がる。










まだ100叩いてしまうアベレージの指導の方が


ずっとずっと優秀なんだ。







その差はひとつだけ。




上手くなって欲しいという思いやりと


上手くなれるはずだという情熱の差。







Jさんの思いやりや優しさが


同僚に伝わった結果だと私は思っている。





一生懸命


一緒に頑張ってきたんだと伝わった。






責任を持って


責任を負って一緒に頑張ろうと決めたんだと思った。











そんな同僚からうわさを聞きつけた



女性の同僚B子さん。









弟子入りを志願してきたそうで(笑






ベストスコアはまだ100を切れず


今は120アベレージ。





一緒に練習して


ショートコースに出て





再来月に一緒にラウンドするそうだ。














私は



アベレージゴルファーのアドバイスがすべてだめだと言った覚えはない。






”頼まれてもいないのに”





言葉や文字だけでアドバイスすることの無力さを知らず


自分の言葉が他人を惑わすこともあるという認識もなく






支配欲


権勢欲で




無責任に


自己主張ありきで





教えたがる男どもがあまりにも多すぎるから


押し付けられる側は迷惑しているのだ





という現実を知らしめるために


あえてブログに書いている。












Jさんはふたりに






自分の実力以上のことは教えられないし


ちゃんとレッスンに通って教わった方がいいということも




ちゃんと伝えている。










それでもふたりはJさんから教わりたいと。










かなり悩んだそうだ。





悩んだ上で


練習を見ることを決めたという報告だった。





指導をすることを決めた理由が3つ。




1、ゴルフをやめてしまう瀬戸際だったこと


2、スクールを薦めてもなお自分から教わりたいと言ってくれたこと


3、レッスンを受けた内容の聞いたこと





Aさんは課題もドリルも解決策もないまま打たされているだけで


Bさんに至っては道具のせいだと買い替え営業されたと。








Jさんは私のブログを読んでいるので(笑


そういうことがあることは頭では理解していたようだけど






現実に


身の回りの人にそういう指導を受けた人が居たという現実は





かなりショッキングだったようだ。









ふたりに指導する上で


決めたことがふたつあるという。








1、技術的なことではなく、考え方をメインに指導すること


2、自分がシングルになること









彼はもう



立派な指導者だ。








一緒に頑張るという姿勢と


ふたりからの厚い信頼が







その証明。














私はそう思う。













自分が下手くそじゃ済まないというプレッシャーもきっと


Jさんにとっての新たなモチベーションとなるだろう。






他人に教えることの難しさや喜びを






これからきっと


いっぱい学べることだろう。









それがJさん自身のゴルフにもきっとプラスとなる。







人に指導をするなら




安易に受け売りの言葉だけで教えるのではなく


こうして自分の言動に責任を持つことだと





私は思ってる。









自分にできないことを教えたがる


言いっぱなしの無責任アドバイスが蔓延するブログの世界。







どんなに”その内容が優秀”であろうと


他人には絶対に伝わらない。









そう


大事なのは





その内容なんかじゃないんだ。










教える側の責任と情熱



教わる側の信頼と真摯さ










これが




師匠と弟子の関係を保つために必要なもの。










ずっと私が伝えてきたことが


正しく伝わっている人もいるんだと思えたことは









私の自信にもなる。





心から喜べた。











そんなJさんに




「心の師匠」と呼んで下さっていることを私も誇りに思えます。












Jさんはこう続けた。







もしかしたら


プロでも教えられないことを私が教えられるかも知れない




と。





技術的なことばかりがゴルフに必要なんじゃない。





仲間がいることで


仲間と一緒に努力することで





ひとりでは諦めたりへこたれることも乗り越えられると


同じ目標を持つ仲間が居ることで頑張れると







継続するためにはそんな仲間も必要なんだと。









いつでもメールしたり会える仲間がいること




相談したり競い合える


そういう仲間が大事なんだと。









そしてそれはふたりに対してだけでなく


自分にも当てはまることなんだと気付けたと。










そりゃそうだ。




ふたりには負けられない(笑


















まさに鍛錬研修会ですね(笑














ゴルフが楽しくなって欲しいというJさんの願いは




情熱となってふたりに伝わり


切磋琢磨する仲間としてきっと成長するでしょう。









Jさんはこう締めくくった。






最近シングルさんの知り合いが増え


目をかけてくれるようになったと。





自分が頑張っていると


頑張っている人達が集まるんですかね?




逆かな?


頑張っている人に吸い寄せられるんですかね?




と(笑








自分は周りにめぐまれているとつくづく思います








と。














どっちなのかは私にもわかりませんが








ひとつだけ私が言えるとしたら・・・








私のブログに集まって下さっている方々や


そしてその中のひとりであるJさん本人を見て下さい。








どっちですか?(笑










それが答えだと私は思っています。




私も恵まれています^^












私にもプロの肩書きなどありません。


Jさんよりちょっとだけゴルフが上手いだけです(笑






そんなものは


指導力とは何も関係がありません。






実際


プロがそんなことをやっているのが現実です。








逆に





肩書きに惹かれるような人間も


所詮そんなレベルです。







Jさんも私も


ヴィトンやシャネルにはなれません。








私たちは



ユニクロやしまむらです(笑







どっちが大事かを判断するのは


どっちがいいかを選ぶのは








教わる側の


人としての資質で決まります。








プロには絶対にわからにこと


プロには絶対に気付けないこと


プロでは伝えられないもの







いっぱいあります。











これからたくさんのことを


ふたりの弟子たちから学ぶことができるでしょう。







Jさんのためにもぜひ



強い師匠に育って下さい。











弟子に負けちゃいけないけど





もし弟子に負けるときがきたら










それを心から喜べる師匠であって下さい。















弟子を持ったことを


叱られるのではないかと緊張しながら私の返事を開いたそうだけど(笑










ふたりに「目標は?」と聞いたところ






揃って




「100切りゴルファーを目指すこと!!」と返ってきて












「目標が低すぎる!!」と



考え直しさせたそうだ(爆











「前の自分を見ているようで思わず笑ってしまいました」とJさん。











今ならわかるでしょ?





私の気持ちが(笑



















そんなJさんの


心の師匠と呼ばれるに相応しい師匠であるために






私も頑張ります。









私の返事はそれだけです(笑








この3行をお伝えしたくて


ブログに書くことにしました。













私にも弟子がいて



彼らは本当によく頑張ってくれている。








ラウンド毎にちゃんとスコア報告をしてくれて


その内容まで詳細に書いたり







ブログに記録してくれている。









信頼は


簡単に得られるものではない。






生徒や弟子が


「師匠に報告をしたい」









思ってもらえるような











師匠でありたい。



指導者でありたい。










報告は



師弟関係の土台。










報告がなくなった時点で師弟関係は消える。











弟子を選ぶのは師匠の方だけど






師匠の弟子であり続けたいと思うのは




弟子の方だ。









その思いは



言葉ではなく行動で決まる。












報告は決してただの言葉ではない。







行動だ。













その行動のみを私は信じている。













言ったら叱られるかもしれないと思ったJさんは



それを覚悟で報告してくれた。









たとえ





私が叱って


やめろと言っても





きっとJさんは教えることをやめないだろう。









その覚悟があったからこそ


報告をしてくれたのだと思っている。











それでいい。







指導者となるなら


師匠となるなら






それくらいの覚悟が必要だから。












報告をナメている人は多い。






指導する側の温度と


受ける側の温度に差があったら






その師弟関係は必ず崩壊する。














信頼は





そういう部分から始まり


そういう部分で失われると





















私は思っている。