剣を交えて
愛(惜しむ)を知る
高い技術と実力を持った
”心ある”ゴルファーと同伴した時
勝っても
負けても
多くのものを学ぶことができる。
上手いゴルファーなんていっぱい居る。
70台でプレーするシングルなんて
それこそ数え切れないほど。
でも
志があり
礼節を重んじ
実力も兼ね備えた人にはそうそう出会えない。
そこに価値がある。
負ければ悔しい。
相手の強さに完敗した時は
相手の強さを認めるだけでなく
じわじわとその感情は自分に向けられる。
悔しいという思いは
最後は必ず自分に向けられるものだから。
その悔しさは
鍛練の源となり
努力を重ねるためのモチベーション。
負けた相手と自分は
いったいどこが違ったのか
飛距離で圧倒されたのか
ショットの精度か
ショートゲーム、ミニゲームか
パットの差だったのか
チャレンジ精神か
遊び心なのか
考え
答えを出し
努力を重ね
自分が少しずつ実力を付ける過程で
その戦いをことあるごとに思い返す。
「あの人のお陰で
俺はここまで上手くなれた」
「あの人と競ったからこそ
私は頑張ることができた」
あの悔しさはやがて
感謝の気持ちに変わる。
また剣(クラブ)を交えてみたいと思えるような
そんなゴルファーとの出会いを
心から感謝できるようになる。
そんな経験は
一期一会という心を育み
やがて
自分が
その人の立場となっていく。
志ある若い世代に
無言でゴルフの素晴らしさを伝えることができる。
教え魔的な
頼まれてもいないアドバイスを一方的に押し付けたがるような
自己顕示欲の塊ゴルファーとは
理論や道具が大好きな
自分大好きゴルファーとは
次元の違う
無言で
一番大事なことを
競い合うことで教える
伝えることができるような
勝っても負けても
双方に感謝の気持ちが芽生えるような
そういう成長の過程こそが
強く
志のあるゴルファーを育てる唯一の手段だと思う。
知り合い同士
仲良し同士の楽しいゴルフもいいけれど
そこでは絶対に学べない世界が
競技にはある。
笑いも
気の利いた会話もない
剣を交えるだけで
お互いを感じあえるような
称え合えるような
尊敬、尊重できるような
競技の世界を
すべてのアマチュアゴルファーにぜひ経験して欲しい。
上達するための
絶対条件だと思っている。
公式HDCPもなく
競技にも参加しない人が
シングルプレーヤーとなることはない。
強くなるって
そういうことだと私は思う。
汝の敵を愛せよ。
ゴルフは
自己啓発に最適なスポーツだと思う。
仲間同士のワイワイゴルフにいつまでも浸ってないで
自分を磨ける環境をぜひ
自分の力で用意して欲しい。
それも
立派な努力の一種だ。
礼節とは
思いやりとは
配慮とは
心遣いとは
マナーとは
エチケットとは
人を大切にするとは
人を愛するとは
どういうことかを教えてくれるチャンスが
ゴルフにはたくさんあること
本気のあなたのためだけに
記録。