実力。




誰もが使うこの言葉も


「努力」と同じで








やっかいだ。










「平均スコアは90だけど


ベストスコアは78だ。




たまに100も叩いちゃうけれど


78のゴルフができる「実力」が私にはある。




だから毎回78を上回るゴルフを目標にしなければならない。


一度出せたんだからきっとまた出せるはず。




78は「実力」なんだから」










「78を出したことがあるけれど


あれは年に一度あるかないかの「実力以上」のプレー。




平均スコアは90だし


年に数回100叩きだってしてしまう。




まだ78を出せる「実力」はないから


またそこを目指して努力をすること




コースでは「実力」である90を切ることを目標としたい」











同じ実力であっても


考え方はまるで別。







良し悪しの話ではない。



自己評価の差があるだけのこと。








78を


ベストスコアを実力とする考え方を間違いだとは思わないし


目標を高く設定することはとても大事なこと。




”それが力になるなら”



自信を持っていいだろう。


目指すことを力にできる人は。







しかし




私が知っている限り


そういう考えでコースに出る人の多くは




過信していると言わざるを得ない


マネジメントやジャッジをしている。






使えもしないクラブでミスを重ね


できもしないマネジメントを続け




スコアを崩し






結果に落胆している。








HDCP15の人は


HDCP15以上のゴルフはできない。



アベレージ90の人は


78のゴルフはできない。






78は


まぐれ。








人は


実力以上のことはできない。





実力以上のスコアを出したいのなら


今まで以上の努力をするしかない。







実力に対する私の考え方。









毎回のラウンドで目指すべきものは



「ネットアンダー」



という考え方が私の基本。










目指すべきは


間違ってもベストスコア更新じゃない。






プレーしていて


たまたまそういうチャンスが巡ってきたら狙えばいい。





ベストスコアを。









もちろん




コースレートの違いやセッティング


天候、体調、調子によってスコアなんて簡単に変わるもの。






それも含めて


ネットアンダーを常に目指すことが





毎回のラウンドの目標であるべきだと思っている。







平均スコア90の人は


89以下を





平均105の人は


100切りではなく104を





1打でいいんだ。


1打マイナスでいい。






毎回の


その1打の重みは




上達すればするほど重さを増すから。








どんな天候であっても


どんなピンポジであっても目指すこと。





過信しないこと


身の丈に応じたプレーを心がけること




一喜一憂せず


次の一打のために集中すること






ゴルフに大切なそんなプレー中のメンタルは


毎回の目標を達成するための「心の持ち様」だと私はいつも指導している。











ベストスコア78が実力だと言うのなら


ワーストスコア100叩きも実力だと判断しなければならない。





大きな矛盾だ。





都合のいいスコアだけを実力としてしまうのは



必ず過信に繋がる。








78を目指すことで


努力を倍増できるならそれは大きな力になるだろう。






しかし


今までと変わらない努力で78を出せると思ったら



今までのマイペースでの練習や


ラウンドの回数も同じでいいと勘違いしたら




ほぼすべてのラウンドで


ハーフを待たず諦めることになる。










残念だけど


それが現実だ。







その厳しい現実に耐えられず





目を背け


強がり


だめな自分を受け入れられず


下手な自分を認められず







言い訳をしたり



道具や理論に傾倒していく。









うんざりするほど



そういう奴らを見てきた。










人は弱い。



厳しい現実を受け入れられるほどの度量がある人は稀だ。






そもそも



あなたにその度量があるなら


あなたはとっくにシングルプレーヤーになっている。






長年アベレージの口から出る言葉は不思議と共通している。






実力以上のことを言う。


言いたがる。





なぜか自分を高い位置に置きたがる。







スコアとは


実力とは何の関係のない






飛距離や



自分が使う道具を自慢したがる。










根拠なき考え方や


スイングを語りたがる。






本当に不思議だけど


長年アベレージに共通している。









その思考の癖が


自分をいつも傷つけている。








高い位置にいるはずの自分と


叩きつけられる厳しい現実のギャップに苦しむ。







78を


ベストスコアを





実力と見たがる人の思考だと私は結論付けている。









たまに出る超まぐれのビッグドライブを


自分の飛距離だと勘違いしている人も同じだ。










そういう人が




プレー中の過信に繋がらないことを祈るのみだ。


矛盾に苦しまないことを祈るばかりだ。










実力の判断なんて


たった一回のプレーでは計れない。






ベストスコアも


ワーストも




所詮はたった一回のプレーだ。









そんなもので実力など計れるわけがない。




私はそう思う。










ゴルフはすぐ下手になるスポーツ。





上を目指すために一生懸命練習はしても


コースでは常に実力に対して謙虚でありたい。





実力以上のプレーなど


毎回毎回できるはずがない。







ならば




実力以下のプレーをしないことが


一番大事なのではないか?








ベストスコアを更新できないことよりも



実力を発揮できないことの方が問題があると私は思っている。











2012年




4回実施された


鍛練研修会における総合順位が発表されました。





1、candy 66.75


2、たっくん 70.325

3、きょうこ 73.475

4、かずち 73.65

5、ライトル 75.375

6、おきく 77.333

7、モンモン 79.725

8、9鉄 82.666






9鉄さん


データ作成お疲れ様でした。








ネットアンダーを出せたのは2人でした。








candyさん


総合優勝おめでとうございます!





優勝賞金はありませんが


ガストのドリンク飲み放題ぐらいならご馳走しますのでw






努力の継続と


努力を楽しむ姿勢が結果に繋がったと確信していますし




ブログを通じて出会えた


多くのゴルフ仲間のお陰でもあるでしょう。







競うことを嫌っていた小さいおばさんに



もうその面影もありません(笑







メンタルが強くなった分だけ「実力」を発揮できたのでしょう。







結果は「努力の先にしかない」ことに


気付けた人だけの特権です。




成長した自分を糧に




きっと今後もコツコツと努力を継続し


2年後3年後の実力に反映されることでしょう。











たっくんもお見事でした。





シングルがネットアンダーを維持するのは大変なこと。




シングルにしかわらかない


スコアを維持することの厳しさや難しさがあります。





改めて数字を見ると「実力」を感じます。








上達には波があり


時期もあります。






現実



1年間で大きくハンディキャップを減らした




9鉄さんやもんもんさん


ライトルさんも




研修会以外のラウンドでは


しっかり実力UPをしたからこそでしょう。






かずちさん


きょうこさん


おきくさんも





必ずそういう時期が来ます。





2歩下がる時期もあれば


3歩進む時期もあります。





結果は結果として受け止め


来期に向けてそれぞれが持っている課題をクリアするために




今年以上に尽力されることを期待しています。










今の結果は






1年前


2年前の努力の成果だと私はいつも言ってきました。





今年の努力の成果は


今ではなく来年以降に必ず反映されます。






良くも悪くも。







今の結果が望むものではなかったのならば


それは今の努力が間違っているのではなく







1年前2年前の努力が





足りなかったか


間違っていたか





どちらかです。






今年の研修会の価値は


また来年以降に反映されることでしょう。











実力以上のゴルフはできない。






だから常に


正しい実力を把握し





実力を上げるための努力を練習で積むこと


そして


コースでは実力に対して常に謙虚であること








すぐに上手くなれると思わないこと


すぐに上手くなろうとしないこと








それが





実力を発揮するための条件であり


実力を上げるための手段であること



















記録しておく。