ゴルフが面白く


難しい理由に






飛距離という概念がある。







そう


飛距離は概念なのだ。








決して



スコアを決める必須条件ではないし


必須要素でもない。







にも関わらず






飛距離はすべてのゴルファーの


重要なファクターとして取り上げられる




非常に面白く理不尽な概念だ。








飛距離は


スコアと同じで




相対的に評価されることが殆ど。







自分が持つ能力やフィジカル的な部分を鑑み


70台、80台を出すのに十分な飛距離を持っていながら






他人より飛ばないと感じてしまうだけで


同伴者に置いていかれるだけで




力んだり


すぐにドライバーを買い換えたりリシャフトしたりと(笑







隣の芝生を見てしまう。


比べてしまい





ゴルフ本来の目的である



スコアを崩す。












ゴルフはスコアがすべてなのに。









なぜ


スコアに関係ない部分に必死になるのか?







これは男女に共通している。







人間が厳しい社会で勝ち抜く上で欠かせない感情の



「負けず嫌い」だ(笑










明らかに私より飛ぶ奴が


1yでも私に越された瞬間






この世の終わりのような顔をする(笑







ショートホールで


1番手違うだけで自分は飛ばないと思ってしまう。









特に女性は顕著。



むしろ男よりタチが悪い。







自分は女性の中でも飛ぶ方だという


スコアとは何の関係もない「無益な過信」に浸りたがる。





男性用クラブを使うことを自慢する。





「男前」という言葉を


自分に使いたがる女性はみんな同じ。




それがかっこいいと勘違いしている。


そこで優越感を感じることに喜びを覚えている。







「私はあなた達とは違うよの♪」






そう見える。


聞こえる。









男前かどうかは


他人が決めることだ。





お前自身じゃない。







自分は美人です。


自分はモテます。


自分は優しいです。







そう言っているのと同じ。








男から見ると


女子アマチュアーゴルファーの






自称男前なんて






ちんけな自己陶酔にしか映らない。









そんな自慢をする女性の殆どが


100叩きだという現実がそれを物語る。




聞いているこっちが恥ずかしい(笑









男も同じ。




300y飛ばすと豪語している奴で


まともなゴルフをできる奴は非常に少ない。




ブーメランやチーピンも含めての飛距離だということ




飛距離はあくまでも


フェアウェイアタックをしてこそだということ






理解をしていない。










実際に300飛ばす人など


アマチュアでは殆ど見かけたことはないが(笑





マン振り


ばか当たり




フォローのナイスキックが重なれば




飛ばないおじさんだって300ぐらいは行く(笑







その一発を実力だと勘違いしているから


男も女も自分を過信し、勘違いする。






自分は飛ぶんだと。







その過信が慢心を生み


大事なことをおろそかにし続ける。











飛べばいいってもんじゃない。







しかし



飛ばな過ぎるのも大きな問題。








体重60kgの女性と


40kg程度の女性では




当然それが


飛距離に差が出る要素のひとつとなる。







身長165cmある女性と


150cm前後の女性の差も同じ。







男性も同じ。





甲子園に出たバリバリの野球少年が


大人になってクラブを握るのと




勉強一筋だった学生時代の人がゴルフを始めるのとでは


すでにスタートから大きな差だ。









しかし


コースに出ればその差なんて関係ない。






身長140cmのジュニアの子が軽々と70台でプレーしてくる。







人には





向き不向きがある。


得手不得手だってある。









飛距離という概念は





自分が目指す場所に対して持つべきもの。






他人と比べたり


他人を羨ましがる対象ではない。







持ち合わせたフィジカルや


練習量を加味して




どこまで飛ばせば納得できるレベルなのかを明確にすること。


その距離に届くまで努力を続けること。







限界値を先に決めてはいけない。





決めた時点で


それ以上になることは絶対にないから。





まずはどこを目標にするのか


そのためにどんな努力をすべきかをはっきりさせること。







筋力が決定的に足りないのか


柔軟性なのか


ただ振り切れていないだけなのか


芯を捕らえていないだけなのか


曲がるからなのか


技術が足りないのか






はっきり答えを出すこと。







あとは


その足りない部分を埋める努力をするだけでいい。








あれもこれもは無理。




ひとつひとつ課題に取り組むこと。


できるまでやり続けること。






それだけだ。











その答えを自分で出せない人は







指導を受けよう。








元々ない知識だ。


どんなに必死になってもその答えは出せないだろう。







飛ばすことと


振り切ることは違う。







私の言う





振れ!


振り切れ!











飛ばせ!!






ではない(笑










自分の持っている能力の


50%前後しか使っていない人に言っている言葉。






もっともっと飛ばせるはずなのに


精度もなく飛距離も出ない人への言葉。










スコアありきで




球に当てることばかり必死になり


まっすぐ打つことに必死になっている




そんなアベレージに伝えていることだ。









飛ばすための振れ振れじゃない。



スイングとは何かを体感してもらうための振れ振れだ。








振らなきゃ軸は安定しない。


振らなきゃ体は使えない。


振らなきゃ手打ちは直らない。


振らなきゃ力みには気づけない。









その積み重ねが結果



飛距離UPに繋がるだけのことだ。










ドライバーで150yが精一杯の女性が


180yまで飛距離を伸ばしたところで






それはスコアにはまったく影響しない。








レギュラーティでプレーするなら尚更。







飛ぶのに100叩きというのが


一番格好悪いことを認識しておこう。







それは





大事なことをおろそかにしている証拠だから。


大事な努力をしていない証拠でもあるから。










飛距離は




精度を伴ってはじめて



スコアに


ほんの少しだけ影響を与えてくれるもの。






20y伸ばしても


せいぜい2、3打だ。







それを忘れるな。



それを前提に努力しなさい。







飛距離を伸ばす努力を。










その2,3打が大事な人達は



その意味や価値をよく知っている。







1打の重みを知っている人が


その1打を縮めるために飛距離を伸ばす努力をすることは





とても大事だと思う。






そのためにどれだけの努力が必要か


どれだけの期間継続をしなければならないか






自覚している。








アベレージのくだらない


”男前自慢”とは次元が違う。










初心者は一生懸命振ろう。






飛ばすためではなく


スイングを学ぶために。





飛距離を落とすことは簡単だ。


いつでもできる。






芯を捕らえるための努力や


弾道をコントロールする努力は





それからで十分。








先にそれをやってしまうと150yで終わる。





それでいいなら


私の出る幕ではないが(笑









負けず嫌いは大いに結構。



その気持ちなくして上達などありえない。







しかし




自分を自慢するのはやめよう。


自画自賛は年に一度ぐらいにしておこう(笑




お前は気持ちいいかも知れないが


聞いているこっちは耳を覆いたくなる。







自分自慢ぐらい恥ずかしい行為はない。






マナー、エチケットを重んじる


紳士、淑女のスポーツとは






間逆の世界だ。











他人から尊敬、尊重されたいというその権勢欲は


ゴルフには何のプラスにもならないどころか







同伴者を不快にさせるだけの価値しかない。












謙虚すぎるもの問題だ。


卑屈に繋がる。









飛距離など


所詮はそんな部類のカテゴリーでしかない。






飛ぶことなど何の自慢にもならないのだ。











ある程度自分の実力を把握できる


アベレージレベルに到達したのなら






飛距離を捨てることなく


求めるでもなく





自分が目指す目標を達成するために必要な


精度と飛距離をはっきり出して







そのために努力しよう。







その距離が180yなのか


200なのか230なのか




250なのかは





あなたの目標次第で決まる。








女性がレギュラーティから70台を出すなら


キャリー180yは必須だと覚えておこう。






男性がバックティから70台を出すなら


キャリー220yは必要だろう。








それを補える



精度の高いショットや


誰もがリスペクトするくらいのショートゲーム、ミニゲームの技術があればいいが




それがないから


飛ばしたいと思うのだろうから(笑











飛距離を伸ばす努力の重さが


そのままスコアに繋がることなどない。









スコアは常に


アプローチとパットが担っていること






忘れるな。









精度を伴ってこその飛距離。






精度のない飛距離など




1打の価値もないどころか


大きな大きなマイナス要因でしかないこと





それが私の飛距離考であること




















記録する。