後の打席で実施されていた練習場のレッスン。


6人ほどまとめて受けている中で女性は3人ほどだった。




ひとりの女性はコーチが来るやいなや

まくしたてるように話し始めた。







声がばかでかく(笑


嫌でも耳に入ってくるw






どうやら先日のラウンドの報告をしていたようだったが






その中身はというと





同伴者の愚痴や自分のゴルフの内容だが

とにかく一方的に話してばかり。





反省を踏まえるとか

課題を新たにもらうとか







そんな意図はまったく感じられない。









叩いた

憂さ晴らしか?(笑









ひとしきり話して

コーチもうんうんと聞くだけで








また違う生徒さんの方へ。








おいおい!!


レッスンしないのかよ?w











2度ほど同じようなことを繰り返しては

レッスンやアドバイスは一切なし。








いったい何しに来ているんだか。










その女性は






FWを打っても130y。

ドライバーでも150y。








全部捕まらず





ひょろひょろと右へ。










くっちゃべっているだけで上手くなるわけないか(笑






指導する側も

それでよしとしちゃうんだ。



おばちゃんの愚痴を聞いてレッスン料取れるなら

こんなに素晴らしい商売もないな(笑




















ただの愚痴でしたw





前置きはこれくらいにして














こちらのレッスンはというと

球を捕まえるトレーニング。






・ゆっくり切り返す


・右脇を締めてインから下ろす


・思いっきり左へ振る








つまり



ドローを打たせた。







これでようやく

真っ直ぐ捕まった球が出る。









これで




ヘッドの軌道も

振る方向も

フェースコントロールも




完璧にスクエアだ。








当然だ。


ボールがそのすべてを教えてくれる。









ボールは振った方に飛び


回転が付いた方に曲がるのだから。











これは


その人本人だけに当てはまる指導。










あくまでも




本人のイメージと

客観視した現実のスイングとの




誤差を埋めるためのトレーニング。









本人は真っ直ぐ振っているつもりでも




実は



カットに入り

左肘を引いて振っている




という現実に気付いてもらうための

私だけの指導方法。









「アウトサイドインになっていますよ」


とか


「カット打ちになっていますよ」


とか


「手打ちですよ」


とか








そんなのは指導じゃない。







自分の実力を棚に上げた

アベレージの教え魔でもできる(笑











新しく投入した5Wで


捕まったいい球を連発できた。













「クラブを振る」という意識は決して正しいとは思わない。









ゴルフは常に


ヘッドを振るスポーツ。







いや



ヘッド”だけ”を振るスポーツだ。











クラブ全体を振ろうとすると


ヘッドの重さはボールに伝わらない。






スイングバランスだとか

ロフトとかシャフトの長さとか硬さだとか

トルクだとか





数値的に


ある程度自分のパワーに即した道具を選ぶことは

必要なことといえば必要なことではあるが








ヘッドスピード30の女性がロフト9度のXを使うとか

50あるパワーヒッターが13度のLを使うとか(笑







よっぽどトンチンカンな道具を使わない限りは


そこはスコアや飛距離には何も関係ない。










そんなどうでもいいことに神経質になっているうちは




ゴルフは絶対に上達しない。











どんなクラブでもいいから





まずは今持っているクラブで

ヘッドの重さをボールにちゃんと伝えること。











そのために大事なのは




クラブを振るのではなく

常にヘッドを振る意識を持つこと。








ヘッドだけを走らせることが


最初の最初に取り組むべき課題だと






私は思っている。










ヘッドスピードが30とか35とか

まったくヘッドが使えていない飛ばない女性は






もれなく

ヘッドを振れていない。










シャフトを振っている。


振ろうとしている。






必死で。










体の小さい小学生の筋力や体重でも

あなたのクラブより全然短い子供用ドライバーでも





150yぐらいは軽く飛ばせる。







筋力や体格や年齢が

飛距離を決めることはないという証明だ。











ドローを打てば飛ぶというものじゃない。

必要最低限のヘッドスピードは必須。









どうすればヘッドを振れるのか?







それが先だ。











言葉や理論では出せない答え。






レイドオフやオンプレーンでは

ヘッドは走らない。




振って振って

振り続けることでしか得られないもの。







教わってできるものじゃない。



決して。












レッスンプロやコーチの多くは

一番大事なことを教えない。




自分が人に指導できる実力を得るまでに

どれだけの努力をしたかという現実を。




月にどれくらい練習したのか


毎回何発打ったのか


何度ラウンドしたのか


どれだけ人と競ったのか







どれくらいの練習をどれくらい継続すれば

どれくらいのレベルになれるのか








一番教えなきゃいけないところは



そこなのにね。










レッスンを受けていながら

それを教わった経験のない人は







コーチに聞くといい。







「私がシングルになるには



どんな練習をどれくらいの量で練習し

月に何回コースに出なければなりませんか?



それをどれくらい継続しなければなりませんか?」









と。









あなたにとって一番大事な情報であり


指導する側が伝えるべき大事なこと。







そこをうやむやにしたり

曖昧な答えを出すような指導者なら私はお勧めできない。








そんないい加減な指導者は。







優しくて楽しいお話相手としてお金を払うなら

他人がとやかく言うことじゃないが(笑












脱力とは


脇を締めるとは


体重を乗せるとは


前傾を保つとは


頭を残すとは








どういうことなのか








それに気付けるまで振り続けることが



つまりは努力だ。













どこの力を抜き

どこをしっかりさせたらヘッドが振れるのか








文字や言葉で


理屈で学ぼうとするのではなく











体で覚えなさい。











重いものを


その重さをちゃんとボールに伝えるには






シャフトを振ってはいけない。








スイングバランスがC8だろうがD3だろうが


シャフトの長さが44インチだろうが46.5インチだろうが


フレックスがLだろうがXXだろうが







クラブを短く握ろうが

グリップエンドギリギリを持とうが








そんなものはどうでもいいこと。











あなたが今使っているクラブで十分過ぎる。




飛ばないのは道具のせいじゃない。

曲がるのも道具のせいじゃない。







すべては未熟な使い手の責任。












まずはヘッドを振ることを。





芯を捕らえる努力やフェースのコントロールは

その次の段階でやるべき課題だ。





両方を欲しがるから

どれもこれも同時に得ようとするから





真っ直ぐ打ちたいし

飛距離も欲しい





そんなことばかりやっているから





いつまでもいつまでも

どれも手に入らない。








あれもこれも

すぐに欲しがるから





10年も20年も

何も手に入らず100叩きのアベレージ。








それがゴルフの鉄則だ。

間違いない。












順序さえ間違えなければ

絶対的飛距離不足に悩むことなどない。








いつまでも飛距離不足や


スライスに苦しむことなどない。











ゴルフは





左に曲がるようになってからが本番。

左を恐れるようになってからが本番。







それまではプロローグに過ぎない。












私はそう思っている。









シャフトを振ろうとするな。






ヘッドを

ヘッドだけを振ること。






こんなに長い棒だ(笑



上手に振れば

いくらでもヘッドは走る。











例え



この長く硬い棒が



ぐにゃぐにゃの

たこ糸やムチやタオルや水道ホースであったとしても





同じようにヘッドだけを上手に振れるようになることが

”ヘッドだけを振る”という意識であること












飛ばないおじさんと









ついでに


飛ばないおばさんの為にも(笑

























記録しておこう。