さんざんやった
転がしアプローチのフック回転。
もちろんそれは
「こうやって打つと寄ります」とかの類の
一方通行レッスンとは意味そのものが違う。
「フェースの返す」ことと
「手をこねる」ことの違いを体感できる
とても有意義な「トレーニング法」。
これは何もランニングアプローチの教えではない。
あくまでも
フェースコントロールを学ぶための
手段のひとつに過ぎない。
平らなラインで
あえてフックさせる転がしアプローチは
形や理論ではなく
イメージを現実にさせるための体感トレーニング。
そのイメージは間違いなく
50yでも100yでも
150yでも200yでも250yでも
そのまま使える。
スライスを直したいというアベレージは山ほどいるが
スライスが原因で飛距離を損しているアベレージは後を絶たないが
その根本を
頭ではなく体に染み込ませることをトレーニングしない限り
ずーっとスライスの恐怖がつきまとう。
スライサーに
ドライバーでフックを打たせるには時間がかかるが
転がしのアプローチで打たせるのは決して難しくはない。
センスのある人
元々力量のある人に
私はそんな面倒くさい指導はしない(笑
「フックを打ちなさい」で終わり(笑
フッカーにも同じ。
「とことんスライスを打ちなさい」で終わり。
やれるから。
打てるから。
そういう運動センスのある人は。
その一言だけで。
しかし
基礎を学んでいなかったり
初心者だったり
スポーツ経験の浅い人だったりだと
その一言ではとても無理だ。
特に非力な女性は
その一言ではとても直せない。
200yを真っ直ぐ打ちたいのなら
20yでフック回転を打てるようになりなさい。
わずか20yでフック回転を打てない人に
200yを真っ直ぐ打つことは不可能。
それがフェースコントロールの基礎。
”手をこねる”のではなく
球を包むように捕まえること。
似て非なるその感覚は
言葉や文字
理論や理屈
形や道具では絶対に養えないもの。
ダウンブローと同じで
正しい指導が不可欠な部分でもある。
振ることを学んだら
次は
・スマッシュファクター(芯に当てる技術)
・アタックアングル(入射角)
・フェースコントロール(球を捕らえる技術)
この3つに取り組まなければならない。
ヘッドスピードがない女子プロが飛ぶのは
このすべてを身に付けているから。
芯を捕らえる為の基礎と
ヘッドを走らせるための努力は
共通している部分が多い。
あなたが必死でやっている
トップの位置とか
レイドオフとかオンプレーンとか
脇を締めたり頭を残したりといった部分だ。
これらはあくまでも
スコアメイクに必要な基礎の
”ごく一部”でしかない。
いいスイングだと誰もが褒めるのに
いつまでもいつまでも90~100叩く人は
ここばかり必死になっている人だ。
形ばかりで
中身が伴っていない人。
入射角は
まさにダウンブロー。
アタックアングルひとつで
弾道やスピン量が大きく変わる。
打ち出し角とスピン量を決める大事なファクター。
高低差や風
グリーンの硬さや速さなどを克服するために欠かせない
大事な基礎のひとつ。
ダウンブローがマスターできれば
飛ぶようになると思ったら大間違い。
ダウンブローは
番手ごとの正しい高さと飛距離を再現させるための基礎であり
スピン量や弾道の高低をコントロールをする
いわばスコアメイクのための技術だ。
もちろん
入射角ひとつで飛距離も変わるが
飛ばすための基礎ではない。
スピン量を抑えるという
飛ばすための”技術の一種”だ。
そして
フェースの向きのコントロールが
スライスやフックなどの矯正だったり
意図して曲げるインテンショナルショットという技術の部分。
その前に
振れなければ
振り切れなければ
お話にならないが(笑
ドライバーが捕まえられない人は
フックを打つトレーニングをすればいい。
ドライバーでだめならFWで。
FWでも曲げられないならミドルアイアン。
それでもだめなら9鉄やPWで。
どれも無理なら
20yの転がしからだ。
ドライバーのナイスショットと
まったく同じようにPWを振ったら
誰だって引っ掛けるしフックする。
シャフトの長さや種類によって異なる
ねじれ具合やしなり具合
ロフトの関係。
フェースコントロールは番手ごとに違うもの。
まずはそこを学ぶことが
初心者レベルの基礎的な座学。
ゴルフ座学の経験がない初心者レベルの人は
覚えておくといいだろう。
芯を捕らえる技術がどのレベルか
番手ごとに異なる入射角をどこまで再現できているか
そして
球を捕まえる技術はどの程度なのか
飛距離は
そんな様々な要素がいくつも絡み合っている。
振らなきゃ飛ばない。
力んでも飛ばない。
軸がブレても飛ばない。
芯を外しても飛ばない。
こすり球でも飛ばない。
上がらなくても飛ばない。
上がり過ぎても飛ばない。
曲がっても飛ばない。
飛ばない理由なんていくらでもある。
それぞれに基礎があり
その基礎をどれだけ習得できているかをちゃんと見直そう。
「足りないものを補う」とは
そういう判断を的確に下す作業から始まる。
その判断自体を間違っている人は
どんなに努力を積んでも
飛距離もスコアも変わらないし
変われない。
ヘッドスピードを上げるための努力をするのか
芯を捕らえるための基礎を身に付けるのか
入射角を学ぶのか
フェースコントロールを体に覚えさせるのか
どれもこれもは無理。
二兎を追うものは・・・の典型。
年中課題がコロコロ変わる人に継続は不可能。
継続なくして上達なし。
元々足りないものを補う努力と
ある程度完成されたものを変えることとは
その意味はまったく違ってくる。
自分はどっちなのか
はっきりさせることはとても大切。
継続できるか否かがそこで決まると言ってもいい。
課題をはっきりさせること。
そしてそれを
習得するまで継続すること
そんな普通の
そんな当たり前のことができない人達が
何十年もゴルフをやってきているのにもかかわらず
ずーっとアベレージゴルファーである人達だ。
ゴルフ歴と今の実力がすべてを物語る。
努力の質は
成長のスピードに大きく関わる。
練習量ばかりを指摘する人は多いが
練習量なんていう部分は”当たり前のこと”であって
質を伴ってこその
量であることを
初心者レベルの人は理解して欲しい。
練習なんて
努力のうちに入らない。
継続こそが
努力だ。
「練習は裏切らない」なんて
知った風な言葉を使う人は多いが
裏切らないのは
練習じゃない。
裏切らないのは
努力のほうだ。
転がしのアプローチ練習は
私にとって大事な基礎。
アプローチの基礎だけでなく
フェースコントロールの大事な体感トレーニング。
バンカーでもピッチエンドランでもそれは同じ。
何十年
クラブを握っても継続すべき基礎の基礎。
少し開いたフェースを
”インパクトで閉じる”感覚は
足を使いたい時の打ち方そのもの。
その打ち方は
毎回のラウンドで
何度も何度も求められる。
ドライバーでもまったく同じ。
左に曲げたい時のイメージそのもの。
それはつまり
スライス矯正に欠かせない
イメージトレーニングのひとつだ。
真っ直ぐ打つ努力とは
左右に曲げる努力をすること。
スライサーは
フックを打つ努力をするのと同時に
スライスになってしまう
のではなく
自らスライスを打つといい。
あそこから
あそこまで
スライスさせるぞ!
スライサーへの指導に欠かせない
私の手法の一種。
スライスを打たせようとすると
なぜかスライスしないから面白い(笑
多くのスライサーは
左に一直線の
捕まったストレートボールを打つ(笑
「あの球を真っ直ぐ打ちたい!」と思わせることが
私の指導技術のひとつでもある。
それだけじゃだめ。
ドローやフックも覚えないと。
それでようやく
「真っ直ぐ」が少しずつ理解できるようになる。
スライスもフックも
すべては
「イメージと現実の誤差」から生まれるミスショットだと
私は定義付けている。
誤差に気付くこと
誤差を埋めること
それだけでゴルフは大きく変わる。
左右を知らない人に
真っ直ぐなど理解できるわけがない。
感覚の誤差には気付けない。
自宅でもできる
転がしアプローチを利用したスライス矯正のためのイメージトレーニングは
フェースコントロールだけでなく
入射角も軌道も学べる。
※ガードレール付けました(笑
何がなんでも
スライスを直さなければならない
あなたのためだけに
事前に記録しておく。