高低差のジャッジは







まさに経験。












高低差をきっちりジャッジできる人は


ゴルフをよく知っている人。











打ち上げはどんなミスが出やすいのか



打ち下ろしはどんなことに注意すべきか








高低差に対して


どれだけの距離を足し引きをするか





経験なくしてそれは判断できない。








練習場でどれだけいい球を打てても


ゴルフが上達できない理由のひとつ。








先日ご紹介したラインの読み方と


まったく同じで






確信を持ってジャッジし


決め打ちすることができるかどうかに






高低差のあるショットの成否がかかっている。









ヤーデージ標識や


GPS測定の数値なんてただの目安でしかない。








数字なんて


結果の成否を左右する要素ではない。











一番大事なのは




現実が何ヤードあるか



















じゃない。











あなたと私のゴルフで



一番大きく違う部分だ。















目測に対して








どんな弾道で


あのグリーン面を捉えられるか






というイメージリーが何より大切。









高低差のジャッジは


まさにそんな部分。










9鉄さんが記事にしてくれたが



一例を紹介したい。







167yで打ち上げのショート。



確かに+10yは必要な高低差だ。






177y。




9鉄さんは


7wを抑えてフェードの







180yをジャッジ。











びっくらこいた(笑











確かにその打ち方が得意かも知れない。


かなりの打ち上げで遠く感じたのかも知れない。








その方が確実にパーを取れたかも知れない。












でも私は違った。




「絶対でかい!!」と脳が反応した(笑








コントロールしても奥の土手に突き刺さるだろうと。










ドライバーで250y飛ばせる人が170ちょっとを




7wは難し過ぎる(笑










自ら難しいゴルフをしていると思った。










それを課題として持ち込んでいるなら


私ごときが出る幕じゃない。






でも9鉄さんはフロントナインの最終で


もったいないオーバーをやらかしている(笑









ましてや風はフォローだ。



「手前から下から」の鉄則を邪魔するハザードもなく





花道が開けているホール。








ショットも全般的に切れていて



私よりよっぽどいいプレーをしていた。









「大きめのクラブで抑えて打つ」理由が



どこにも見当たらなかった










というのが正直な直感。


















9鉄さんだけじゃない。







アベレージから脱出できない多くの人は


たいがい大きめのクラブをを持つ。






手前からを嫌がる。






とにかく届かせたがる人が


アベレージに圧倒的に多い。












大き目のクラブを


上手にコントロールできる人は







100%上級者。










アベレージにそんな高等技術があるのか?

















なので












5鉄でフルショットを



強制的にやってもらった(笑











ちょっと左だったけど


距離ぴったりだったでしょ?




気持ちよかったでしょ?


ギリギリの番手でフルショット。




7wのコントロールより


ずっと簡単だと思いませんか?









そんな話をさせてもらった。














何も余計なことを考える必要がない。




振り切るだけだから


ドライバーとまったく同じだ。






ミスをする確率が一番低いのがそんなフルショットだ。












トップしても結果オーライのナイスオンだろうし





多少ミスってショートしても





手前から下からだから


簡単なアプローチだ。












私は9鉄さんじゃない。



ご一緒させてもらったのも初めてのこと。










それでも私は



9鉄さん自身より9鉄さんを知っている。










前半9ホールを見て飛距離や力量を判断させてもらえたから。













HDCP15以下の実力を持っている。



ジャッジとマネジメントだけで2つ3つ落としているだけ。













高低差の克服は




上級者への絶対条件。









ヤーデージだけでプレーする人は


紛れもなくアベレージゴルファーだ。







だからGPSに頼り





GPSがないと不安になり


GPSが手放せなくなる。










あんなものに頼ったゴルフは



絶対に上手くなれない。









断言できる。








むしろ逆に



ヤーデージを見ないでプレーするぐらいの







勇気を持つべきだ。











距離感や高低差は



そんな積み重ねから得られるもの。








GPSに依存したとたんに



それなしでは怖くてゴルフができなくなる。















数字に頼るゴルフが


どれだけ稚拙なゴルフなのかを知らないのがアベレージ。











上級者は


たとえヤーデージがなくてもちゃんとスコアをまとめる。









目測でプレーできる。










普段から



数字だけに頼っていないから。














140は7鉄だとか



100はPWだとか










そんな凝り固まったゴルフじゃスコアは作れない。











140yでも9鉄をロフトを立てて


目一杯フルショットした方が確実な場合もあれば





100yで9鉄のロフトを少し開いて


コントロールした方が安全な場合も多々ある。








ライや高低差



風も含め





そんな柔軟な思考こそがゴルフには欠かせない。













今回の9鉄さんにお願いしたジャッジは




・振り切ること


・風の読み


・高低差





そんな部分をひっくるめて


結果がどうなるかを知って欲しかったし







いつもと違うゴルフをして欲しかった。









私も見たかった。



全般的にジャッジが甘いとずっと思っていたので。









大きめのクラブで



とにかくグリーンに届かせたがる癖があると感じたので。












「177yで7wじゃでかい!」と感じたのも



「110yで9鉄はでかくね?」と思ったのも










ヤーデージだけが基準じゃないから。











感覚というか



直感というか









9鉄さんと一緒にゴルフをして




距離とかヘッドスピードとかの


理屈じゃない






ほかの部分で脳が勝手にそう感じただけ。










でもその感覚は


決して根拠のない直感ではない。








9鉄さんのその日の調子や



インパクト音



高さ



弾道



球質



気温



湿度








といった






ヤーデージや


9鉄さんの基本距離だけじゃない







他のたくさんの要素を脳が勝手に判断、選別、加味して







きっと



直感に繋がっていると思う。















それが








経験だと思う。













きっと過去に


私も





同じようなミスジャッジを何度もしているんだ。









記憶の奥底にそんな経験もたくさんあって




危険を回避するシグナルを送ったり


逆にチャレンジ精神を誇張させたりと








理屈じゃない何かが色々作用してアドバイスをしたに違いない。










5鉄で届かなければ次は4鉄で十分。




どっちにしても7wじゃない。









ひとつの目安があそこで作れるから






結果の如何に関わらず


挑戦する価値はあったと思っている。












決め打ちとはどんなものか




体感して欲しかった。











高低差のジャッジは


ラインを読むための技術と同様






スコアを決めるといっていい。







上手い下手は


そんな一打一打の積み重ね。





ダボをボギーで抑えるか


ボギーをパーで凌げるか





18Hその積み重ねだ。










それに気付いてもらえたなら


同伴させてもらった意味はあったと私も思える。








ヤーデージなんてのはただの目安。





そのホールをどう攻略するかの


アイテムのひとつに過ぎない。






自分の目や肌や


過去の経験から得た情報すべてをフル動員させて











最終的に








どのクラブで


何ヤードを打つかがゴルフだ。








何ヤードを


どのクラブで打つかが




ゴルフじゃない。














それが



あなたと大きく違う








私のゴルフ。












そこまで明確にすれば


スイングに悩むことなどない。







あとは思い切り振り切るだけ。












コースでやるべきことは



そういう部分。









軌道やトップの位置


フィニッシュの形を作ったところで






なんて何の意味も持たない。














ヤーデージばかりを意識するな!


見た目から感じたものをショットに活かせ!!











高低差の克服は




経験則と


そんな感覚的な部分が一番大事。





色んなことを試して欲しい。





いつもと同じことばかりやったところで


今のレベルのまま変われることはない。






上達するということはイコール


今の自分を変えるということ。







同じことをやっていては



同じまま。






今のままでは



今のまま。











スコアありき



ヤーデージありきのつまらないゴルフばかりしていないで









自分の脳と身体でゴルフをしよう。













ゴルフ場で主役を張るのは






あなた自身。











コースでも同伴者でもない。











あなただけにしかできない




あなただけのゴルフを。












強いゴルフとは




強いメンタルとは










そういう部分からしか生まれないこと




















記録しておく。