ゾーン。







これもよくゴルフで使われる言葉だ。










余計なことを何も考えなくても




真っ直ぐ飛び


狙った所へ打てる状態。







特別集中していたかと聞かれると


決してそんな必死ではないし




すごくイメージが出ていたかと言われても


そんなにすごいプレーをしていた自覚も無い。







なんとなく





なんとなくだけど







力みが取れて


いいリズムでプレーできている






そんな状態。






欲しがって得られるものでもないし


求めてしまうこと自体無理がある





心理状態だ。












集中




集中と誰もが言うけれど






その必要性は前回ご紹介したが










じゃあ



なぜ集中できないのか?





じゃあ



どうすれば集中できるようになるのか?









ビジョン54のようなゴルフ専門の


メンタルトレーニングだけでなく







様々な分野でそのような研究がされている。




ネットで検索すれば溢れんばかりの手法が紹介されている。









ぜひお勉強をして欲しい。







私は脳科学の権威でもなければ


心理学の重鎮でもありませんので(笑









そういう努力の積み重ねが


あなたのゴルフの1打1打に影響を与えてくれること





ぜひ覚えておいて欲しい。










私の切り口は





あくまでもゴルファーとして


自分で考ええ自分で実践したきたものしか伝えられないので





違う方向から


集中について記録しておきたい。











私が


集中するための源としているのは









常にふたつ。








根拠のない自信と(笑



集中しないこと(笑







のふたつ。










(笑





なんて書いてありますが









決して冗談ではありません。














根拠のない自信は



私のゴルフの最大の楽しみだ。









狙う。



思い切って狙うこと。








そのために




必死で練習しているのだ。











誰もが安全に行きたがるようなホールで


誰もが守りたくなるような状況で






あえて





思い切ってチャレンジすることが


伸び伸びとプレーすることが






一番楽しい瞬間だ。











逃げないこと


スコアを欲しがらないこと


怯えないこと









ゴルフを楽しむための一番の要素だと思っている。










ホームコースには


左ドッグレッグの名物ミドルホールがある。








180yぐらいから大きく左に曲がる景色の良いホールだが







左はずーっと深い谷。


210y真っ直ぐ打つと土手になる。







右は限りなく広い。







飛ばない人は真っ直ぐ打てば何も怖くないが



セカンドは200y近く残る。






谷越えを中途半端に狙うと


向こうの土手で止まってしまい


セカンドは極端なつま先上がりの深いラフ。







残りは150yほどだ。


シングルでもパーを拾うには難易度が高い。








ショートカットを狙うと



ちょうど谷を越えたところにフェアウエイバンカーが(笑








ショートカットを狙う人にもいやらしいハザードがある(笑










そのかわり



そのバンカーも越してフェアウェイをキープできれば











残りは100y程度。











もっと飛ぶ人は



残り70yぐらいまで運べるチャンスホールだ。










飛距離によって狙い目が変わるのは


どのホールにも共通しているが








どの飛距離でも


ベストルートは常に1点しかないホール。








200yをきっちり打てる技術がある人は





手前の谷を越えて


奥の土手にも届かせず





安全確実にレイアップも可能。






セカンドは130y程度残るが。









ドローを計算通り打てる人は



むしろ優しいホールだろう。










フェードを打つことをプレースタイルとしている私にとっては




厳しくも面白いホール。









アベレージにはボギー必至の


多くの人が嫌がるホールだが







下手くそな私でも一番好きなホール。










心を試されている。



そう思える。









「お前はOBを恐れずバーディを狙う勇気があるか?」









設計者と



ゴルフの神様に試される。







そのホールへ着くと




そこまでどんなに結果が悪くても


不思議とコンセントレーションが高まる。








燃えるといういか



萌えるというか(笑











なので



失敗することが殆ど無い。








一点を狙えるから


一点しか狙えないから






自分でも信じられないくらい集中する。








成功体験の積み重ねで


たいして上手くもないくせに思い切って狙えてしまう。









ティに立つだけで



口の中が唾液で溢れる(笑








イメージリーとは



そういうものだ。









集中とは



こういうものだと感じる。












芯を捕らえなきゃ谷。



ビビッて身体が止まっても谷。







怖がると痛い代償を払わなければならないホール




であると同時に









自ら他に選択肢を無くすことで




迷いも不安もない。












狙うこと



振り切ること








そんな思い切りの良さだけでいい。




そこに根拠など必要がないチャレンジングホール。









届くのだから狙う。



狙うからバーディが取れる。









肩を入れなきゃだとか


ゆっくりリズムだとか


脇を締めるとか頭を残すとか








そんな邪念をあれこれ浮かべた時点で









負けが決まるホール。












違う言い方をすれば







引っ掛けてOBしても


薄く当たって谷に吸い込まれても






何の悔いも残らないホールでもある。










どのコースにもひとつはあるはずだ。





そんなホールが。











ビビって逃げている自分を



「マネジメント」という言葉で誤魔化さず






スコアメイクというもっともらしい言い訳で



弱い自分を封じ込めず










思い切りのよいゴルフをすることで



コースでやるべきことをいつもやることで








コンセントレーションは高まる。










ドライバーの振りきりがイマイチな日は



恐怖心を煽るような狭いホールは







どのコースでプレーしていても


そのホールを思い浮かべる。









バンカーの左端にアライメントして







谷の中からそびえ立つ


高い高いあの左の杉の木の方向へ





思い切って振り切る。









手前に何があろうが


左サイドがどうなっていようが





フェアウェイがどんなに狭かろうが関係ない。








左のあの木から




左のあの鉄塔から




左のあの高い山から









フェード。






スライスでもいい。










そのホールを思い出すだけで思い切ってチャレンジできる。









唾液たっぷりになるその瞬間が



ゴルフをする上での一番の楽しみです。










失敗しても後悔はない。






びびって逃げる自分の方が



ずっと後悔が残るから。









恐怖を与えられるホールで



狙えばご褒美が待っているそのホールで









チャレンジし続けることで








元々


根拠のなかった自信が









自然に根拠を持つようになった。









成功体験を増やしたいという人に



強く強く伝えたい。







自信があるから狙えるのではない。



アベレージはそこを勘違いしている。








狙うために挑戦し続けてはじめて成功し



その経験が根拠となり








自信となるんだよ。










練習だけじゃ


何の自信にも根拠にもならないんだよ。













トッププロもトップアマも


シングルも








最初は皆



あなたと同じアベレージだったの。







失敗を繰り返し



挫折を繰り返し







過ちを認め



間違いを正し










努力を重ねて








挑戦し続けることで成功体験を増やし









少しずつ少しずつ強くなって








上手くなったの。













いいスコアで回れたらそれに越したことはないが


いいスコアで回りたくて練習しているのではない。





いいスコアなんて


何の根拠にもならない。





フロントナインのスコアが


バックナインのスコアを約束することなどありえないし






今日のスコアが


明日のラウンドを保障するものでも決して無い。









結果は結果。



スタート前から決まっているものではない。






その日の調子や体調


コースや天候でも大きく左右されるものを








欲しがる方がおかしい。














大事なのはそこじゃない。












狙うために



狙えるようになるために









びびって逃げないようになるために









私は一生懸命練習している。
















結果を恐れないこと。












集中の源はそこにある













私は思っている。












根拠なんていらない。



練習なんて根拠にもならない。










狙うことこそが





根拠を持つために必要な条件だと私は思っているし



そう指導している。







狙ってこそ






練習の価値があり


練習の成果となると私は思っている。










根拠を先に欲しがるから






いつまでも狙えず



いつまでも恐れる。







頭でっかちとはそういう意味だ。







スコアを出すための準備すべきものはたくさんあるが







理論



道具







そんなもので結果が買えたら



世の中みんなシングルだ(笑










そんなものは



何の根拠にもならない。












根拠はあとからついてくるもの。





結果と同じ。










事前に揃えようとしないことだ。











根拠を欲しがる前に




狙う勇気が私は欲しい。








ゴルフで一番楽しい部分だから。









私だけの考えだし



誰も言っていないメンタルなので










それが正しいとは思っていない。











あくまでも




私が強く育ってきた経緯であり










狙うこと



チャレンジすることこそが









私だけのメンタルトレーニングだ。












良い子は真似しないでね♪




















集中するための



もうひとつの源である










「集中しないこと」

































長くなったのでまた次の機会に。