アベレージ115程度だった二番弟子。












2年で



初の80台を出した。










妻の一番弟子が言うには


よっぽど嬉しかったようで






あちこちのゴルフ仲間にメールしたみたいで(笑










気付いたら


妻は1年足らずで100を切り







飛距離まで越されて(笑









その屈辱からか





最初は




いいスコアを出したくて


飛距離を伸ばしたくて






妻に負けたくなくて私の指導を受けていた。






仕事上


今のレベルではまずいということを言われたことも




ゴルフ熱に拍車をかけた。










そんな彼を変えるのは大変だった。










スイングではなく




その愚かな考え方を。










力みを抜くことの必要性を理解するまでに1年以上かかり



アプローチの大切さに気付かせるまでに1年以上かかり



パットの重要性を判らせるのに1年かかった。










どれも理解はしていたと思う。


頭ではわかっていただろう。








しかし





本気で直さなければならないと


自分が自分で思えるようになったのはつい1年前のこと。











実際



スコアが伸び始めたのはここ1年だ。







周りに「上手くなった」と思わせるようになり



コンペでも常に上位に顔を出すようになり



ゴルフ仲間に「変わった」と言われるようになって










ようやく




ようやく結果が伴うようになった。













私に教われば上手くなると










勘違いしていた。












人に教われば上手くなれるんだと



勘違いしていた。














妻がなぜ上手くなったのか



二番弟子は知らなかった。












基礎を身につけること。


OB打ってもいいから思い切って振り切ること。


距離感を養うこと。








私が教えたことはそんな程度。



いいスコアを出すためのゴルフなど教えたことはない。













しかし二番弟子のゴルフは違った。





どんなに下手くそでも


すでに自分なりのゴルフの考えがしっかりこびり付いている。





いいスコアを出すためには


いい球を打つことが必要で







練習場でいい球を打つことがその近道だと










大きな大きな勘違いをずっとずっとしていた。















力を抜くこと


真っ直ぐ立つこと


振り切ること






そんなゴルフの


当たり前の基礎から





いちからやり直さなければならなかった。









すぐには結果に繋がらないものばかりだ。











今でも真っ直ぐ立てない。


今でもフェースが被る。


今でも力む。







でも




120だったスコアが


90台まで縮まった理由はちゃんとあって






それらの基礎がコースでもある程度守られたときは


ちゃんと数字として表れ






それらの基礎がコースであまり守られなかったときも


同様にきっちりと結果に繋がってしまう。










いいスコアを出したがっていた2年前は


何をやっても数字には反映されなかった。






しかし


これは直さないといけないと





自分で


本気で思うようになって












ようやく100を切り




90も切れた。













それこそが指導者の役割。








答えを与え



その通りにやらせればスコアが縮まると思ったら大間違い。







それができるなら



世の中にアベレージゴルファーなど存在しないし(笑












練習場でいい球を打つことと



コースでスコアを崩さない球を打つための努力は








まったく別物。












どんな練習を重ねなければならないのか






自分で気付いて






ようやく練習の内容も中身を伴うようになってきた。









練習場でいい球を必死で打っていた2年前と


練習場は悪い部分を少しずつ直す場所だと割り切っている今とでは








練習の中身が大きく違う。









練習場でいい球を打てなくて






腐って


練習をやめてしまうような愚かなアベレージは






何十年練習しても成長しない。













結果は







正しい努力をした人






だけ










ちゃんと伴う。













結果が伴わない人は





努力が足りないか


正しい努力をしていないか









どちらかだ。










他にはない。















月イチゴルファーを卒業し


最低でも月に2~3ラウンドはこなすようになった。





週イチ練習したかしないか程度だったのが


今では週2~3は必ず練習場へ足を運ぶようになった。








運動経験もない妻に



1年足らずで先を越されたという








屈辱はかなり大きかっただろうけど(笑








それも大きな力になった。












今では


いつもいい勝負をしてくれるようになった。





ドライバーも210y前後まで飛ぶようになり


妻と飛距離を競えるようにもなった。












私は



スコアを出すための努力など教えていない。



飛ばすための努力など何もしていない。












結果はその名の通り





結果であって










努力に対して常に公平、公正に表れるもの。









結果の意味を



スコアの意味を知れば








何が必要か



何が足りないのか








誰でも気付ける。















結果が先に立つことなど



この世の中ありえないのだ。













どれだけ努力したか



どんな努力をしたか







それに対する











結果が











スコアなのだから。

















まずは心。





ただただ努力をすることだけじゃなく


どんな努力をするかが何より大事。





その心を持つことこそが


上達への最初の扉。









練習場で球を打つことが努力じゃない。







練習場で何をするかが




努力。










まずは心から。



心から変えなければならない。











その心が備われば必然的に技は磨かれ




身に付く。









筋力


柔軟性


瞬発力





などの





身体の大切さは


そうやって気付けるもの。










心・技・体









古から言われるこの順序は





いつの時代も不変だ。












結果ありきのゴルフをしているうちは










何も変わらない。




変えられない。













結果が伴わないのは



この1年の努力が間違っていたというひとつの答えでもある。








クラブを変えても



シャフトを変えても








結果が変わらなかったのなら









そこじゃなかったという明確な答え。












結果はそうやって受け止めるものであり


結果はそうやって上達に利用するもの。











頼るものを間違えるから




何年も結果が伴わないのだ。















90を切ったことで


満足する二番弟子ではない(笑






もう


スコアありきの考えではないから





たとえ90を切っても


満足することなどないし






まだまだ伸ばせたはず。






それは本人が一番よく知っているはずだ。














次は85を切ること。






そのために足りないものを


少しずつ少しずつ足していくことが








努力。









85を切りたくてゴルフをしているうちは



何も変わらない。








欲は必要だけど



理想は高く掲げていいけれど












目標は常に







常に足元に置く事。












85を切るには



コンスタントに90台を出さなければならない。









85を欲しがるのではなく









どんなに調子が悪くても



どんな天候でも







絶対に100を叩かないための基礎を身に付けて欲しい。



















その努力が








結果












85を切る土台となる。














夫婦揃って90台でプレーできるようになったことは



指導者として感慨深いものがある。









これでふたりとも








誰とどこでプレーしても恥ずかしくない結果と



最低限のマナーを守ることができる。












私の責任は





ひとまず果たせたかな。











近い将来


ツアーのプロアマにデビューする立場の人だから





そこで恥をかくことはないレベルにはなったと思う。











それでも


まだまだ






手打ちのアベレージゴルファー。







基礎の反復あるのみ。

















おめでとうございます。


80台はまぐれでは出せません。










しかし


もう終わったこと。








とっとと次へ行きましょう。










今に満足した瞬間にゴルフは下手になるもの。










常に上を



常に前を見ていないと









あっという間に下手になるもの。
















結果が先に立つことは絶対にないけれど









これからも


出された結果は良かれ悪かれ








しっかり受け入れ



受け止め









決して過信、慢心することなく












常に謙虚に








次の結果に向けて努力し続けましょう。











そうさせることが



そう思わせることが













私の役目です。