鍛練研修会では


男女混合で競い合ってもらっている。






スポーツの世界


競技の世界ではありえないこと。






野球もサッカーもボクシングも


陸上競技も水泳も武道も





どんなスポーツでも同じ。









しかし





本来不可能なことも


ゴルフならそれが可能だ。





小学生とシングルが


同じ土俵で競い合える。





男女が一緒に切磋琢磨できる。








男だから


女だから





大人だから


子供だから





飛ぶから


飛ばないから






そんな言い訳は必要がない。







基本的に




男性はバックから


女性はレギュラーから






プレーしてもらっているが





現実はそんなに甘くない。








ビジターのバックティ規制があるコースが多く


HDCP規制もあるし




土日はバックティの使用を禁止するコースもあり






現実はまだ


男性陣のバックティ使用は実現していない。







だからといって






女性陣は赤ティから










なんてことは



基本しない。










理由はひとつ。




赤ティではコースレートがないコースが圧倒的に多いから。







コースレートがなければ



正しいHDCPを更新できない。













大叩きした時には



スコアカードを提出しない








インチキハンディキャッパーと同じことになってしまう。








ハンデが下がることを嫌い


いいスコアが出た時だけ提出する人がごまんといる。







プライド優先で




ハンディキャップ本来の目的である


実力を正しく把握するための手段として利用していない。









実に愚かな行為だ。







本来の目的を逸脱している。









それを避けるために



正しい実力を常に自分で把握してもらうために







コースレートのあるコースで



コースレートのあるティで極力プレーしてもらう。








それが叶わないコースやティでプレーする時は



違う目的を持ってプレーすればいい。








ただそれだけのことだ。












男女が同じティで競い合う上で



利用しているが






男女のコースレート差。








同じティでも


男女のコースレートには差がある。








ゴルフのいい所だ。








コースによってその差はまちまちだが


おおよそ4~6程度の差がある。






平均すると5程度の差。







鍛練研修会ではそのレート差によって競い合ってもらっている。









女性コースレートのないコースでは




女性はHDCP+5としている。









その男女差が適正かどうかはわからない。







継続するなかで今後修正する必要があるかも知れないが






今はこのままで競ってもらう。













元々






同じティからでも


女性より飛ばない男性は山ほどいるし(笑





HDCPなしでも


女性より下手くそな男性も山ほどいるし(笑












ティや


HDCPの存在は







年齢差


性差


体力差を埋めるための







ひとつの手段であって








ティ選び自体が目的になることなどないし



あってはいけない。










研修会メンバーのかずちさんは



ご自身が目標としている選手権で勝つために日々努力している。






なので





ホームでプレーする際は基本


フルバックでやるよう心がけている。






当然のこと。







本番がフルバックなのに


いつも白や青からプレーしていては







とても本番で戦えない。









競技をやる以上



競技で勝つことを目的としている以上







その距離



そのティに慣れるのは至極当然のことだ。








そこが大前提であり




そこが慣れていないのに


他を優先する意味はない。












女性のレギュラーティ選択も同じ。





きょうこさんもお菊さんも


競技で競うことを目的として上達する努力をしている。







まだまだ


赤ティでプレーする暇はない。








ドライバーの距離を出して精度も保つ。







白で戦う以上



まずはそこが最低限の努力だ。











candyさんだけは競技経験がないので



慣れないことも多いだろうが






レギュラーティからのプレーには慣れているので何も問題ない。








競技経験のあるふたりと



同等の飛距離を出す努力をずっとしてきたので







何も問題ない。










元々この集まりは


HDCPを取得しなければ参加できないので





レギュラーティからプレーしていない女性は参加すらできないが(笑









それはホームを持つ人達が



月例に参加するにも必ず必要となる最低条件なので








同じことだ。











男女の差に関係なく





同等の条件で


同じ土俵の上で競い合える





スポーツとしてのゴルフの特徴を利用して








自己の技術向上やメンタル向上に活かしてもらうこと。












バックでプレーする方がカッコいいとか




女性が白でプレーすることがプライドだとか




いいスコアを出したいからとか










そういうたぐいの目的でティを選ぶことは



研修会の中ではありえない。











ティがなぜ存在するのか




何のためのHDCPなのか




なぜコースレートが存在するのか










その意味と理由をしっかり認識してもらうこと。









どこに目標があるのか


どんな目的でゴルフ場に行くのか


何が目的でコースに出るのか






個人差があるその目標に



目的に応じて使用ティを選択する。











以前



女性の赤ティ使用についての記事を書かせて頂いた。







男性や


同じ女性からの






理不尽で一方的な「白ティ強制使用」に警告を出した記事だ。






ティは自分で選ぶもの。


他人が強制するものではない。









女性同士のプレーであっても



あなたに赤ティからプレーする明確な理由があれば


あなただけ赤からプレーしていい。







それがゴルフ本来の姿。








男性も同じ。




皆がバックからだという理由で


バックからプレーする必要などない。






ティは目的を持って


自らの意思で選ぶもの。






他人から強制されるものでは決してないし




決して他人に強制してはいけない。











そんな記事だったと記憶している。












競技をしているからといって





男性は青や黒からプレーしなければならない


というたぐいのものではないし





女性は白からプレーしなければならない


ということももちろんない。










競技で勝つためには


競技の世界で競うためには






その競技で使用するティの距離に慣れることは絶対条件だが







その距離に対応できる飛距離や


プレーができるレベルになった人は






逆に短いティからプレーすることで学べることも多々ある。








レイアップの基本は


ホールの距離だけで決めるものではないことを再認識できるし





100y前後のセカンドショットの練習をするのも向いている。








距離が短いからと言って


いいスコアでプレーできるとは限らないことを学ぶ機会にもなる。








でもそれは






距離の長さに慣れた人が


新たな課題を持ってプレーするからこそ






価値がある選択なのであって








男性のフルバックや


女性のレギュラーティで





その長さに負け



結果が伴わないからと





いいスコアを出す逃げ場にしてしまったら













意味がない。












スコアを出すことに慣れてから


長い距離に変えるという考えは私にもある。







でもそれは




初心者が中級者となり


さらに上の上級者を目指すための過程での









ひとつの手段に過ぎない。




ひとつの考え方に過ぎない。









すでに競技に参加し


勝つことを目的としているゴルファーが





その距離ではいいスコアが出ないからと


結果が出ないからと









短い距離でプレーするための選択であるなら








それはただの逃げだ。











男子で6500~7000


女子では6000~6500








つまり


プロと同じティからプレーすることに慣れなければ







アマチュアとはいえ



競技ではとても戦えない。










大事なのは








どのティからプレーするかということではない。



いいスコアを出すことに慣れることでもない。









だいたい




赤からならいいスコアでプレーできるという


その浅はかな考え自体が大きな間違いだし





白からならいいスコアで回れるはずだという発想が


そもそも間違っている。









あなたが白から自信をつけている間に


ライバル達は青や黒から自分を磨いている。







あなたが赤でいいスコアを出している間に


競い合う人達は白からの距離に対応する努力を重ね





白からいいスコアを出す努力をしている。











それも現実だ。











事実





赤から70台でプレーできる人は


白からでもきっちり80台前半で回れるし




白で70台を出せる人は


青からでも80台でちゃんとプレーする。











短い距離でいいスコアも出せない人が


長い距離で出せるわけがない。









どっちが自分に必要かは






他人が決めることではない。













そこに明確な目的があればいい。








逃げるのではなく



明確な目的があれば。















ティありきではない。








目標が


目的がどこにあるかで







ティは毎回変えていいものだし








毎回のラウンドに明確な目的を持ってティを選ぶことが



本来のティの意義だと私は指導している。












ティは






実力アップに利用したり


公平に競い合うために存在するのであって






いいスコアを出すために存在するのではない。






必要であれば



女性が青や黒からプレーしてもいいし


男性が赤からプレーしてもいいのだ。






それが許されるゴルフ場であれば。










少なくとも


鍛練研修会においては





青ティでプレーすることがその主旨ではなく


女性が白からプレーすることが目的でもない。








公平、公正に競い合うこと。



それが目的。






その目的を達成するために


コースレートのあるレギュラーティから女性はプレーしてもらうだけ。






そんな女性と対等に競い合ってもらうために


男性は青からプレーしてもらう。







それが不可能な場合は


コースレート差をHDCPに加味させる。








それだけのことだ。









かずちさんにとって




フルバックの競技で使われる距離に対して


距離慣れの鍛練の場には適応しない集まりかも知れないが




かずちさんより遥かに飛ばない人達が


同じティからどんなプレーでスコアメイクするか




同じぐらい飛ぶ人が


短い距離をどう攻略するか









そんな勉強をする集まりにはなれる。









逆もしかりだ。










研修鍛練会ありきではなく





目的達成のための


「ひとつの場所」として利用してもらえばいい。







距離じゃなく



飛距離じゃなく






違うものを学べる場として存在できる可能性は十分にある。












ゴルフ場側からすれば





100も切れないレベルで


青や黒からプレーしてもらっては困るし




110も叩いているレベルで


女性が白からプレーしているのも迷惑な話。







使用ティ制限を設けることも自然な流れだし


ローカルルールでプレ4や特設ティを設置し










それを義務付けるコースがあることも当然のこと。












私達



鍛練研修会は






ローカルルールを遵守し







その範囲内で


それぞれの目的に応じてティを選ぶ。







ホームでのプレーも


ビジターでお邪魔する時も







そこが基準。













競い合うための手段として


目的を達成するための手段として






ローカルルールを守りながら






臨機応変に選ぶ。












鍛練研修会は





いつ


どのコースで実施されても



















その大原則を厳守することを




義務付けるものとする。
















それが









管理者である私が



責任を取れる唯一の手段だから。